b8539_400熊谷先生から,「やってみたら,子ども達の落ち着きがいつもと違う!」と驚き&喜びのメールをいただきました。
『3ステップ 聞くトレーニング』を読んで,実践したら,本当に子ども達が変わったのです。

私があれこれ書くより,熊谷先生のメールを読んでいただいた方が,伝わりが良いと思います。
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 『3ステップ「聞く」トレーニング―自立と社会性を育む特別支援教育』この本,本当に良いですね!
 「聞く力の弱い」我がクラスにドンピシャリだと思い,宇都宮の野口塾ですぐに購入しました。 

 先週の水曜日にあっという間に読みました。そして翌日の体育の時間からやってみようと思い立ち,「静かに寝て,教師の数える声を聞く」からやってみました。すると,子供の落ち着きがいつもと違います。
 
 それから,毎日続けています。
 教室では寝転がることはできないので,机に伏せさせて脱力させ…とやっています
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ステップ1は「聞く態勢をつくる」です。
それには,寝ること。脱力することです。
その「静かに寝て,脱力」を体育の時間にちょっとやっただけで,子ども達はステップ1のやり方をマスターできたのでしょうね。それから,教室で机に伏せて脱力。
この流れが良いですよね。
そうしたら,子ども達の落ち着きが良くなってきたのです。

メールは,まだ続きます。
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「この本,いいよ!」と彼女(特別支援学級の先生)に勧めたところ,彼女もあっという間に読んでくれました。
そして,今日,特別支援学級の担任している児童にやってみたのだそうです。
彼女の組には,学習面で配慮が必要な子がいるのですが,そのうち2人に顕著に効果が見られたそうです。
いつも文字がフラフラ躍ってしまう子の文字が,この「寝る」活動をしてみたら,踊らずにまっすぐ書けたそうで,「これは凄い!」と彼女も驚いていました。

「早速効果があったので,これを続けてみる」とも言っていました。
そして,この本を買ったそうです。
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普通学級で落ち着きが出て,特別支援学級では書く文字に顕著な効果がでたのです。
この本を読んで,なるほど!と感じ入った2人の先生のクラスに,大きな変容が生まれました。
本は,読む物だと,つくづく思います。

「落ち着く」という指導は,実はもっとも重要な指導なのです。
戦前の作法は,主に1年生・2年生に重点を置いて指導していました。
椅子に深く腰掛けるのは,「体を安定」させるためです。
人に物を渡すとき,真っ先に指導することは,「まず,落ち着くこと」です。
姿勢正す時には,「動かない」ことが,大切な心がけとなります。
どれもこれも,「動」ではなく「静」を求めています。
動物のような状態から離れて,落ち着きのある人間に近づきましょうということなのです。

では,その落ち着く指導をどのように行ったら・・・という,一つの大きな解答が,この『3ステップ 聞くトレーニング』です。
ステップ2,ステップ3へと進んで,さらに大きな成果を生んで欲しいと願います。