線分の垂直二等分線を作図するソフトです。

このソフトは作る予定ではありませんでした。
なくても,分かるだろうという思いがあったからです。

でも,先日,ひょんな事から教育テレビで高校の数学の番組を見てしまったのです。チョー基礎のベーシックということで,9月に連立方程式をやっていました。
連立方程式は中学1年で習う内容です。高校生から見たら,かなり易しいです。
それなのに,その番組を子ども番組のような作り込みで,放送していたのです。

こういう番組をNHKがわざわざつくっているわけですから,数学ドロップアウトの高校生がかなりいるとみたほうがいいです。

そう思うと,「分かると思ってはいけないのだ!」 と思えてきて,作図アニメーションの作り込みをしました。

すでに,作図ソフトは小学校の算数ソフトで高い評判を頂いています。
目下,次の2つのどちらの方法でも,子ども達はOKとなったとの成果が届いています。
◆作図ソフトで,作図の動きを何度も見せてから,子ども達に実際の作図をさせる。
◆作図ソフトを見ながら,順を追って子ども達に作図をさせる。
どちらにも共通している事は,「作図のアニメーションを見る」ということです。

作図なら,先生だって教授用コンパスを使って示す事ができます。でも,その方法だと分からない子が出てきます。
それが,ソフトになると,分かるようになります。

どうして,ソフトだとわかり,先生の師範だとわかりにくいのか。
ちょっとした問題提起になるところです。
チーム算数でこの話題が出たときの結論は,
1,ソフトは繰り返しが簡単で,短い時間に何度も見ることができる
2,ソフトは必要な情報だけが映し出される

「短時間で繰り返す」
「必要な情報に絞る」
新しい算数・数学指導のポイントになります。
これがどうして脳に良いのか。そこを考えることも算数・数学指導の学問的研究になります。
大学の先生と,このあたりの事を話してみたいものです。