b83231万までの数の学習では,数を読み上げていく勉強をします。

たいていは,黒板に数を書いて,それを全員で読み上げ,元気な状態で学習が進みます。
この方法,ちょっと危なっかしいのです。
ですので,私はソフトを使いたいと思います。

1つには,クリックするだけで,次々,数が出てくるという良さがあります。
次々,数が出てくると言うことは,大量の数の読み上げ練習ができることを意味します。
どんな習い事でも,量をこなした子は伸びます。
伸びない子は,たいてい練習量が不足しているのです。

反復練習は大切ですが,数を読み上げるだけでは,数の内容的な情報が頭に入りません。

たとえば,なぜ一番初めの数は「9」ではなく,「9千」と呼ぶのか。
「1」は,単なる1ではなく,「百」となぜ読むのか。

b8322大人にとって,「そんなの当たり前だよ」と思えることでも,そこをスッキリと納得できない子もいます。
そんな子に,とにかく覚えろでは,それは算数は暗記だと教えているようなものです。
あまり腕の良い教え方とは言えません。

力のある先生は,9000,100,70,6という数が重なって,「9176」が形成されていることを知っています。
十進位取りで表現されている数は,桁の大きい数が下になるように重なっているのです。
ですから,その様子を子ども達に見せようとします。
ていねいに数をずらして,重なっている様子を見せてくれます。

ソフトでは,数を上下にドラッグできます。
ですから,3枚目の画像のように,0の上半分が出るぐらい重ねて,クリックを繰り返すことができます。
4回も5回も,この重なりで数を見たら,数の仕組みが頭に染みこんできます。

b8321ありがたいことに,この数の重なりは,23×4のようなかけ算でも,大いに力を発揮してくれます。
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