今月,学陽書房から本が出る城ヶ崎滋雄先生が,算数ソフトを使って楽しい授業を展開されました。
御紹介しましょう。

10倍するとどんな数になるのか,それを素早く答える勉強をしました。

勉強方法が,実に面白いのです。
「一対一対決」
です。
相手より早く,正しく答えられたら,勝ちとなり,次の問題にも挑戦できる,勝ち抜き戦です。 たくさん勝ち抜いた子は,チャンピオンになります。

勉強する方向に向かう対決で,チャンピオンも生まれるのですから,これはある種,スポーツに似た感じなので,「スポーツ算数」とでも呼びたくなります。

驚くことは,短時間で40問近くも練習できたことです。
「短時間」「大量の問題」
しかも,集中して。盛り上がって。

頭に10倍の数の意味も仕組みも入り,それが即答できるようになります。
その上,楽しいのですから,また,算数をやりたくなりますね。

その城ヶ崎先生の実践がMLにアップされたら,佐々木智光先生が「勝ち抜き戦」で算数ソフトを使ったと教えてくれました。
佐々木先生の実践では,どっちが素早く答えられたかの判定は,選手でない子ども達,つまり,観戦者が行います。
スポーツは観戦者もしっかりプレーを見ます。その上に,ジャッジを担当させたので,子ども達はいつも以上によく見ています。
これも,実によい仕組みだと思います。

こういうスポーツタイプの算数の授業がときどき展開されたら,日頃の授業もバリバリに燃えて勉強したくなりますよね。
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このソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(3年2巻)に入っています。