b83083年生の小数のソフトです。

10のカード。
1のカード。
0.1のカード。
それぞれが,位のコーナーに入っています。
それを見て,いったいどんな小数になるのか,答えていくソフトです。

これを実際にカードを使って授業をしたら,大変だと思います。
大変な上に,授業のテンポがもたもたします。
右の47.8を出題するには,4+7+8で,合計19枚のカードを黒板に貼り付けることになります。
結構な時間がかかってしまいます。
何問も出すのは,なかなか大変ですね。

それがクラウドをポンと立ち上げると,この問題がクリック一つで出題できます。
パッと問題が変わるので,子ども達も真剣に見て,さっと答えようとします。
このスピード感。意欲を高めます。

数回問題を出すと,素早く答えられるようになってきます。
そうなったら,「10問連続,気合いで答えよう!」などと出題することもできます。
ちょっとしたスピードアップは,子ども達も大好きです。
チャレンジ精神に火がつく感じになります。

もう大丈夫となったら,次につなげる出題をしてみるといいです。
クリックして,問題が出たら,すぐには答えず,次のように言わせます。
「10が4こと,1が7こと,0.1が8だから,47.8です!」
示されている仕組みを言葉にして言わせる学習です。
すると,そういう文章で示された問題への抵抗もぐっと少なくなります。
言い回しになれることもありますし,意味を言葉としても理解できる力がつくからです。

青・黄・赤の「?」ボタンがあります。
これは実に重要です。
「赤?」をクリックすると,0.1が1つずつ増えていきます。
0.1が9になったとき,「さて,もう1回,赤?をクリックすると,どうなるでしょう???」と聞いてみましょう。

クリックすると,1が1つ増えて,0.1が全部無くなります。
繰り上がるのです。
この繰り上がっていく様子も,算数としては重要なポイントです。
位取りで表されている数の持っている,実に面白い仕組みなのです。
何度か見ることで,数の概念がまたひとつしっかりしてきます。
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先ほど書いた,「仕組みを言葉にする学習」は,意外と重要なところです。
ソフトを使うと,この方面の指導も繰り返しできるので,効果的に行えます。
かけ算九九の「仕組み言葉学習」について,
7月に開催された「事前学習法説明会in千葉」で上澤先生と藪田先生にお話ししました。
両先生,感動していました。