【横山験也のちょっと一休み】№.2341
野口芳宏先生の特別授業のDVDができました。「映像で学ぶ」シリーズです。

■分数は上から読むと理解が進む■
小学校で分数を習います。
例えば、下のような分数は、「三分の二」と読みます。



「三分の二」以外の読み方は教科書などに出てこないので、全国の小学校の先生もほぼ全員「三分の二」以外の読み方を意識したことがありません。

一方、漢字には音読みもあれば訓読みもあります。
音読みは、中国から入ってきた読みです。
「分」はブンと中国で発音していたのを、日本でもそのまま使ったもので、それを音読みと言っています。
その「分」に、意味の近い日本語である「わける」を当てがって読むようになったのが訓読みです。

「分」は中国の文字。
音読みは中国読み。
訓読みは日本読み。
こんな風にとることができます。

同様に、分数の読みも「三分の二」の他にも有るのではないかと考えてみると、面白い世界が見えてきます。



この表し方は、明治以降に西洋文化と一緒に輸入された、西洋の表記(文字)です。
ところが、分数そのものは奈良や平安時代に中国からも入ってきていたので、当時から使っていた「三分の二」という読みを、明治以降も使い続けました。

そのために、西洋では「ツー パー スリー」と分子から読むのですが、日本では分母から読むという違いが生じています。

ならば、分子から読む読み方を、日本の子供たちにあった形で作ってもいいのではないか、と思えてきます。
思いついたが吉日。電光の閃きがありました。
すると、ありがたいことに、子どもたちの算数力がグイッとアップしました。

その読み方は、「2÷3」です。

分数と小数の関係を習う頃から、「2/3」と板書した時、
■下から読むと? —-→ 三分の二!!
■上から読むと? —-→ 2÷3!!
と、みんなで唱えると、分数→小数がすんなり頭に入ります。

「オッ、これはいける!」と感じた先生は、同様に「比」でも「2対3」だけでなく、算数の勉強に役立つ読みを授業で扱ってみるのもいいですね。

こちらの2冊には面白い算数の授業が載っています。
分数関連では、あの「分数の紙」がでてきます。
わりやすい教材です。
算数を幅広く学んでみたいという先生にお薦めです。
この本に登場するネコちゃん、可愛いです。


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