8670友達の工藤先生が,昨日のブログをプリントされ,学校の先生方に配ってくれたそうです。
お役に立てて,うれしいです!

たし算・ひき算の文章問題の思考ツールとなる図のソフト。
一昨日,昨日と紹介しましたが,友達の先生方に喜ばれているのは,「桜スライダー」です。

桜スライダーを下におろすと,テープがだんだん細くなります。
当然,中の数字は枠の中に入っていられなくなので,外に飛び出します。そのとき,寸法線もでてきます。
そうして,どんどん枠は細くなり,最後は1本の線になります。

たし算・ひき算の図は,大きく3つのタイプに分かれています。
1,テープ図(枠内に数字)
2,テープ図(枠外に数字)
3,線分図

できる子は,これらが「同じ意味」だと理解します。
しかし,今一歩の子は,「どれも別物」と理解します。
テープ図と線分図がつながらないのです。
ここをつなげたいと思ったら,やることはただ一つです。
口で説明するのではなく,「ウルトラマン理論」です。

b8583「ウルトラマン理論」というのは,「説明すると難しいことを,見せることでパッとわからせる」,高級な理解理論です。

今回のように,2つの対象が同一であることを理解させるには,ウルトラマンのあの名場面を活かせばいいのです。
そうです。「変身」の様子です。
変身の様子を最初から最後まで見せてもらっているので,主人公とウルトラマンが同一人物だということを,子供でも理解できるのです。

これを,ナレーターが音声だけで変身しましたと言っても,変身という言葉の意味が通じません。変身の様子を見ていないので,納得感が無いのです。当然のように,保存もお粗末になります。

ところが,変身の様子を見ると,事態は一変します。スッキリわかります。
変身に非常に大きな無理があっても,現実にはあり得ないことだと分かっていても,変わる様子を見ているので納得感がでてきます。この番組ではこういうものなのだと,その世界に起こる当たり前のこととして納得していきます。
この納得感が,記憶の保存につながります。

ですので,テープ図と線分図も,その変身の様子を見ればいいのです。
これを一度見ておくと,納得し保存されます。

なお,ウルトラマンの変身は,非常に高級な論理を与えてくれています。
あの変身はウルトラマンになる様子だけを見せています。いわば,一方通行の動きです。
それでも,子供たちはドラマの終末には,元に戻ったと認識します。

これは,一方を見れば,あとは見た子が頭で「可逆性」を創り出すということです。
教材を作るときに,非常に役立ちます。