市川で開催された教師向けのセミナーに参加したら,
祝日や神話につて,いろいろと学ぶことができました。
話題になったことをあれこれ考えていたら,
なぜか,江戸時代のことをもっと知りたくなり,
もっか,あれこれ読み進めています。

そうして,面白いことに気がつきました。
それは,「武士は奥方をとても尊重していた」ことです。

イメージとして,江戸時代と言えば,封建時代ですので,
男尊女卑の時代と感じられてきました。
時代劇を見ても,旦那さんの方が奥様より圧倒的に強い立場に立っています。
二言目には,「女の口出しすることではない!」と一蹴します。
でも,あれは,男の仕事を中心にドラマ化しているから,
男が強く見えているのだなと,思い直しています。

武士は奥様をどれぐらい大事にしていたのでしょうか。
そのお話を1つします。

基本的に,武士が外出するとき,奥様とは一緒にでかけません。
その理由が驚きなのです。
一緒に出歩くと,どうしても奥様が「お供」と見られてしまうので,
それを気遣って,一緒には行動しないのです。

それだけではありません。
万一,一緒に外出することがある場合は,
お互いが遠く離れて,右側・左側と別れ,
それぞれが別々に見えるように,歩いていたのです。
武士の夫婦はお互いが対等であり,
それが一時でも崩れてはならないと考えられていたそうです。
この気の使い様には実に驚きました。

驚きついでに,旗本など将軍の家臣は,
外泊が禁止されていました。
朝外出したら,必ず夜には戻らなければなりません。
その理由は示されていませんが,
たぶん,「いざ!」というときに,
遅れを取らないようにと考えられての事ではないかと,推察しています。

江戸時代をLiveで見たことのある人が,今は誰もいません。
現代の人が誰一人見たことがない時代が,
どんな時代だったかを知るには,
やっぱり,本を読むしかありません。
特に,私のように「作法」という視点を中心に時代を知る場合は,
どうしても,文献中心になります。
作法は無形文化なので,
道具などの物を見ても,そこからは見えてこないからでです。

明日は,神戸でお話をしてきます。
内容は,「算数ソフトセミナー」です。
熱く語ってきます。
でも,道中は江戸時代の本を読もうと思っています。