算数の文章問題が、『教師のチカラ』最新号(31号、日本標準)の特集テーマになっています。

==算数 文章題を解く 「立式力」を育てる==

文章問題、今も昔も悩み多いところですね。

文章問題は文章なのだから、基本は読書でしょう!と思えたりしますが、普通の読書と、算数の文章問題を読むとの間には、大きな隔たりがあります。

まず、読書は中味が面白いから読むのです。
まんがなどはその典型です。
文章問題は勉強のためにやむなく読むのです。
ですので、基本的には面白味がありません。

だから、どうしたらいいのか。それがこの本に載っています。
私も書いています。関心のある先生、ぜひ、お読み下さい。
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ここから先は、文章問題を解く力が全く付きませんが、文章問題も意外と楽しめるという、「文章問題の外野席の話」をします。

時速50kmで走る車が3時間走ったら、何km進みますか。

これを読んで感動することはまず無いですよね。
でも、現実に照らしてみると、意外な面白味が出てきます。

まず、3時間も時速50kmで走り続けられる道路は日本にはありません。
信号もあれば、見通しの悪い交差点もあります。
また、アクセルをキッチリ時速50kmに保持したまま、3時間踏み続けるのは、肉体的にかなりきついです。
どんなカーブが来ても、どれほど見通しの悪い交差点に出くわしても、時速50kmを保持します。
下り坂の一直線、見通しがバツグンに良い。
スピードを出したくなりますが、ここでも時速50kmを保持。禁欲力がつきますね。
すぐに、後続車にどんどん抜かれます。
このような光景を想像したら、ナンセンスまんがのようで、楽しいです。
しかも、初速がいきなり時速50km。ガツンとスピードが出るのです。
加速、減速は中学で習うことなので、小学校の文章題では省略されています。
止まる時もガツンと止まります。
エアバッグがふくらみますね。

こんな風に、現実に照らしてみると、文章題でもちょっとした感動がやってきます。
でも、この手の感動は算数とは縁遠いです。国語の想像作文の材料にはなるかも知れませんが。
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