卒業式の作法 儀式とは何か野口塾IN木更津で,「卒業式の作法 儀式とは何か」のお話をしてきました。
その時のレジュメが右です。

今回,新しくお話ししたのは,「3の儀式とは何か」です。
入学式・卒業式・始業式・終業式。
林間学校などでは,開校式・閉校式などがあります。
こういう儀式とはいったい何なのでしょう。

これは「奉告」です。
たてまつりつつご報告することで,神様への感謝です。
「6年生全員が無事に卒業できましたよ」と神様へお知らせすることです。

子供達は卒業の喜びを親や先生へ謹んでお知らせしますが,先生はその喜びを誰に伝えるのでしょう。
これを「俺の力で卒業できるようにしてやった」と自分が感謝されるべきと思うと,思い上がりになります。
そういった思い上がりそうになる心も,神様に伝えると思うことで消えていきます。
6年生全員が無事に卒業できるこの日を迎えられるのは,教える営みをした先生方の力もありますが,それだけでなしえられたとはとても思えません。
神様に奉告することで,人為を超えた大きな力にも守られていたのだと,深い感謝を感じる心がでてくるのです。
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辻先生この日の野口塾では,木更津技法研の若い先生方3名がミニ講座を行いました。
その中の一人,辻雄一朗先生と記念撮影をしました。
辻先生が手にしているのは,『明治人の作法』です。
サインした言葉は「人の人たるゆえんは礼儀にあり(礼記)」です。

今年も野口先生のお話をたくさん拝聴して,少しでも修養を深められたらと願っています。