堀先生は,北海道の中学の先生です。理論派で,堀先生の書く文章はとにかく筋が通っています。「手を抜かない」と言ってもいいと思います。

  この本を読んでみたいと思った先生は,まずp48の「同一歩調の原理」を真っ先に読むことをすすめます。
  頭の中に,「チーム」という言葉をビシッと立てて,最初から読みます。どの項でも「チームで考えたらどうなるか」という視点を入れるようにすると,堀先生が書いてくださったことが数倍にふくれあがってきます。
  きっと,来年は「チーム」をタイトルに入れた堀先生の本が出ると思います。
  
  次に重要なのが,p78の「給食指導」です。ここには,中学の学級経営の肝が給食指導であると明示されています。「えさで釣るのか」と思わないでください。そうではなくて,給食指導をよく見ると,そこにはいじめの胚芽などが見えてくるのです。

  110ものメソッドが載っています。読めば,フィットするメソッドがたくさん出てきます。お薦めです。