b7979ルワンダ国の公用語はフランス語から英語に変わりました。
ですので,学校では英語で算数を教わっています。

ですが,今日,私が手にした1年生の教科書はルワンダ語で書いてありました。
ローマ字のような文字群です。読みやすそうですが,意味はさっぱり分かりません。

面白そうなので,数字と読み方を線で結ぶ問題をやってみました。
全部で10問あるのですが,私ができたのは次の組み合わせだけでした。

0 ←→ zeru

他は分かりませんでした。
100点満点のテストだとしたら,私は10点です。

さて,この場合,私は数が理解できていないのでしょうか。

もし,文字が「いち」とか「ろく」と書いてあったら,私は満点です。
たまたま,ルワンダ語で書いてあったので,その言葉の意味が分からないために,10点なのです。
日本にいる限り,0~9までの数で私が間違えることは,基本的にありません。
しかし,ルワンダへ行き,ルワンダ語を使う人たちといっしょにいたら,私は0~9の数すら分からないのです。

ここから明確に分かることは,数の理解には地域性(言語異存)があると言うことです。

ところが,面白いのは,地域による言葉の違いはあるのですが,言葉の違う文化圏の人でも,「2」は「2」として同様に理解しあえます。
「6」を見て,互いに指を出せば,同数出せます。

ここが,算数・数学の極めて面白いところです。
具体的な言葉の世界では互いに分からないのですが,抽象的な数の世界では理解し合えます。
ですので,算数・数学は学べば学ぶほど,国境が無くなるのです。

ルワンダ語の文字の中に「gatatu」「gatanu」と似た言葉があったので,これは一方が倍の数など,何らかの数的関係のある両者なのだと思いました。
ところが,gatatuは3で,gatanuは5でした。
全く関係性が分かりません。
ルワンダに行くことになりそうですので,その時に,ルワンダ語が分かる人に聞いてみたいと思っています。
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