b77433日の日曜日,大阪で笑いのセミナーに参加してきました。
会場に着くや,「さくら社のこの本,いいでですね。同僚に広めています」と言われ,良い本を出せて,本当に良かったと思いました。

この日のテーマは「笑いのバロメーターを吹っ飛ばせ!1年中大爆笑するクラスの作り方セミナー」でした。

最初は,算数の授業事例。
いつもなら,事例を示して,すぐに次の事例を話すのですが,今回は「笑い」だったので,何が笑いを誘っているのか,ほんの少し考えてもらいました。
そうしている内に,せっかくだから,「算数の思想」について話しました。
これが,思いの外,好評でした。

「算数に思想がある」なんて,誰も思っていません。
算数は淡々とした内容なので,基本は無機質のように思えます。
そう思うのは,学校での指導内容が算数の結果を対象としているからです。算数の生まれ育ってきた過程までは踏み込んでいないので,先生方の教材研究の目には,算数の思想までは映し出されないのです。

しかしながら,算数も人類の長い歴史の中で生まれ育ってきた一つのジャンルです。
突発的に生まれることはなく,それなりに人類の生活のあれこれがあって,算数も生まれ,育ってきたのです。

そんな観点で算数を見ると,算数の思想が見えてきます。
それは,「平等」や「公平」の思想であり,その目指す方向は「平和」なのです。

今回は,3年生の円の導入の演じました。
直線が否定され,四角が否定され,楕円が否定され,みんなが納得したのは円だったという流れです。
その後,「平等の思想」と話したので,参加された先生方はとてもよく納得いました。
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大阪の会場に,栃木県から参加してきた先生がいました。
「なんで大阪までわざわざ・・・」と聞いたら,近い将来,b7877後進国の小学校で教鞭を執りたいのだというのです。それでその道を歩んでいる私の話を聞きたいと思ったのだそうです。
「徳は孤ならず,かならず隣あり」(論語)
まさに,そんなことを感じた一瞬でした。

偶然ですが,会場には海外理数科教育の会社の社長さんも参加していました。
小野口先生との交流も深まりました。

日本の教師が海外で教育支援をすることは,そのこと事態が「平和な国家作り」の基となります。大いに交流を深めたいと思います。