【横山験也のちょっと一休み】№.2989

今年読んだ本の中で、比較的良い感じだったのは、この『江戸の算術指南』です。
江戸時代の算術ですので、寺子屋の話も結構多めに載っていて、いい勉強になりました。

読んでいる途中で、「算勘」と言う言葉がちょこちょこと出てきました。
「算勘」という言葉はとても珍しい言葉で、私自身は『「算勘」と「工夫」』という本を読んで初めて知った言葉です。

「江戸時代の算術には、算勘が出てくることがあるのだなぁ」と呑気なことを思いつつ、奥付を見たら。
なんと、この著者である西田知己氏の著書に『「算勘」と「工夫」』がありました。

まさか、同じ人の本だとは思っていなかったので、その先の読みはエンジンがかかりました。

江戸時代の算術の本と言えば、岩波文庫の『塵劫記』も面白いです。

大晦日を和算系の本で楽しめたので、来年もいい年になるなぁと感じています。

よいお年をお迎えください。

関連記事: