城ヶ崎滋雄先生,佐々木智光先生と私の3人で茶話会を開きました。
  非常に中身が濃かったです。
  
  佐々木先生から,いきなり「驚異の成果」の発表がありました。3年生の「九九を見直そう」の単元で,テストの平均点が95点です。最低点が80点。ということは,100点の子がぞくぞくと出たのです。

  これを聞いた瞬間,すごい!と感じました。
  何しろ,2年生の先生が苦労して覚えさせてくれた九九なのですが,春休みの後になると,九九がどこかへ行ってしまう子が結構います。その復習もしながら,やっかいな「九九の決まり」も新しく勉強します。そんな単元で,平均点が95点です。まさに,驚異です!

  ソフトは,佐々木先生お手製のソフトと,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の併用です。
  今回,特に驚いたのは,「7×( )=42」の学習で,300問を超える量の問題を一気に楽しくやり,全員の子が即答できるようになったことです。この大量練習は,まさにソフトでないとできません。
  やり方は,一人一問,これを順番に全員が答える。これを10セット。
  先生は答えを聞いては,次の問題をクリックして出題する係です。

  この授業で,子ども達は,自分が答える時はもとより,友達が答える時にも真剣に画面を見て,答えを見いだしているそうです。ですので,一人10問口頭で答えたので,頭の中では30人分=300問も答えているのです。すごい量です! 力がつくはずです!
  ソフトを使ったこのような良い方法が,この先もいろいろと生まれてきそうです。

  かけ算の決まりでは,「分配法則」を学習します。この学習は,かなり高いレベルの理解を必要とするので,子どもが「そうか!」と得心するように授業をするのは,なかなか難しいです。
   こういうところを佐々木先生はソフトを使います。
  ア,イのボタンを動かすと,量が変わり,同時に式も変わります。何問かやっている内に子ども達は「あっ,わかった!」となるのです。
  「量と式の見比べ」 これを回数多く出来るからソフトはすごいです。(3年の3巻に収録)

  今日の茶話会でも,「先生は説明を出来るだけ控える」「子ども達が説明をしてくるのを待つ」というのが,「算数の授業の新しいかたち」だ,と語らしました。
  算数は,いよいよ新しいかたちが生み出されていく時代に入ったのです。

  家に帰ると,フェイスブックから「友達リクエスト」が届いていました。長野県の先生からでした。

  「先生が作ってくださった算数ソフトは子どもたちに大人気です。
  とくに,落ち着きがない男子が喜んで手を挙げています。
  今後とも楽しいソフトの開発をよろしくお願いします」

  嬉しいじゃないですか。遙か遠く離れたクラスで,落ち着きのない子が喜んで手をあげているのです。これも,「驚異の成果」です。 

  「平均点が上がる」驚異の成果。
  「落ち着きのない子が喜んで手を挙げる」驚異の成果。

  長野県の先生も,新しい算数の授業を創造しているのです。とても嬉しいです。
   
  この先,城ヶ崎先生,佐々木先生と私で,「子どもが夢中で,先生も楽しく,大きな成果の出る算数の授業」を目指して,語り合っていきます!

  次回の茶話会は,「5月!」と城ヶ崎先生が言っていました。楽しみです。