「チーム算数」開催日でした。
いつもの4人(城ヶ崎先生、佐々木先生、藪田先生、私)が3時間休む間もなく語らい続けます。
井戸端会議と何が違うかと問われると、どうにも返答のしようがありません。
非常にぬるい教育サークルなのです。

今回、嬉しかったのは、佐々木先生が「そもそも論は面白い!」と太鼓判を押してくれたことです。
そう言う嬉しい一言をいただいたので、そろそろ、道徳の「そもそも論」をノートにまとめようと思います。
番号を付けていくのですが、その000番は「教育のそもそも論」です。

Q そもそも教育とは何か?

こう問われたら、皆さんはいかがお考えでしょうか。
佐々木先生が「教え育てること」と答えました。
これ、いいですね。
漢字を訓読みしています。
こういう答えがスッと出るだけでも、「さすが!」となります。

ですが、私がわざわざ問いを出しているのですから、訓読みレベルという訳にはいきません。
少々、批判的に書けば、「おしえる・そだてる」という訓読みは誰でも知っている上、返り点を使うなどの妙味もありません。
ですので、「ああ、なるほど!」と感動を呼ぶことはありません。
頭に少し響く程度の答えなのです。
いい線行っていますが、常識の範囲となります。
大事なことは、「心に落とす」回答を出すことです。

皆さん、考えあぐねていましたので、ヒントを出しました。

ヒント: どろぼう

「教育とはどろぼう」がヒントです。

これは、ミラクルのヒントです。
こんなヒントが出るのですから、そもそも問いの正解が常軌を逸しています。
ですので、最初から誰もわかるはずがない解答を私は用意していたのです。

このヒントを出してからのメンバーの回答は、城ヶ崎先生が3点。佐々木先生がマイナス100点。藪田先生には点数を付けていなかったと思います。
佐々木先生の答えは、全くダメな答えなのですが、ダメもきわまれば正解に近くなります。その逆を考えれば、正解に届きます。
思考の一発逆転が生じます。

正解を話したら、城ヶ崎先生も佐々木先生も藪田先生も、大納得。
それも、かなり強烈に響きました。
そうして、佐々木先生の「そもそも論は面白い!」のお言葉に至った次第です。

これを道徳の「そもそも論」ノートを作った時の、000番のページに書く予定です。
001番のページは、「人の図」。
002番は、「人と自分の図」。
以下、「主張ある道徳授業を創る!」で40分間お話をした道徳の「そもそも論」の内容を続ける予定です。
その後には、私の「まめノート」に記されている中味が続きます。

そうして、何番目になるのか分からないのですが、今日は「潤いの図」を発表しました。
この図を見て、佐々木先生はがつんと来たようで、「正・反・対偶」論を話してくれました。
切れ味抜群です!
「そもそも論の図は、見る人の思考を活性化する!」
これは大発見!とにこやかな気分になりました。

もう一つ話したのが、「貧乏の図」です。
道徳を専門に学んでいる先生は結構いますが、貧乏を教えられる先生はほとんどいません。
「貧乏の図」についても、佐々木先生は図を見ながら、すぐに講釈を始めました。
今日の「チーム算数」は佐々木先生の講釈が光っていました。
藪田先生には後学のために、「貧乏の図」は「易経」に依っていることを話しました。

何度も書いていますが、道徳思考の基本は論語です。
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城ヶ崎先生からは、関東学院小学校で2時間講演をするので、それについての話しをしてもらいました。
また、今後の著書の話しもあり、濃い内容でした。
佐々木先生からは、プログラミング学習にフィットする無料アプリの紹介がありました。
藪田先生からは家訓教育の手応えの話しがありました。
一つ一つがヘビーです。

次会のチーム算数開催日は、4月15日になるだろうと思っています。
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