屋根調べ物が一つの仕事のようになっています。
調べを進めていると,フッと,思わぬハテナが生じてきます。
今日も,そんなことがありました。

右・左について調べていた時のことです。「左ぎっちょ」という言葉が出てきました。
小さい頃からよく使っていた言葉ですが,教師になり,「ぎっちょ」には,少々蔑視するような感覚を感じるようになっています。

左ぎっちょというのは,左手が器用ということで,「左器用」が転じて「左ぎっちょ」になったのだそうです。ぎっちょは器用という意味だったのかと思いつつ,「左器用」と声に出すと,あまり蔑視感が出てきません。
だからといって,左ぎっちょの持つ蔑視感はぬぐえませんが,言葉の感覚というのは,誠に不思議なものだと思った次第です。

そうこうしているうちに,「屋根」が気になりました。
屋根は家の高いところにあります。
高いところにあるのに,使われている漢字は「根」です。
なぜ,高いところにあるのに「根」が使われているのでしょう。

「垣根(かきね)」という言葉があります。
これに「根」が着くのは分かります。
石で作った垣は石垣ですから,垣というのはへいのような物であり,それが地面に埋まっているから垣根なのだと理屈が通ります。

でも,ここから先が分かりません。屋根は屋という物があって,それが地面に埋まっていて・・とはならないからです。

さて,ここまで書いたのを読んだ皆さんの中には,「あっ!」とひらめきが出た人もいるかもしれません。きっと,歴史が好きな先生だと思います。

家の構造が歴史を通して変化しているのです。
竪穴式住居の時代の家は,今の家の屋根だけで構成されています。
まさに屋(いえ)が地面に埋まっている状態です。これが屋根だったのです。
ですので,昔は屋根が家を表していました。
そこに柱や壁ができ,土台ができ・・・と変化し,今や屋根は家の上にある物となっています。

屋根という漢字は3年生で習います。
来年度,3年生を受け持つことになったら,黒板に家の略画を描いて子ども達に見せていくのも,楽しいですね。
(「屋根」の語源は,『日本語源大辞典』小学館で調べました。)
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