教師の文章 宇佐美寛 17.11.9 発売

教師の読み書き能力、その表れとしての文章の劣化を看過できないと、千葉大学名誉教授・宇佐美 寛先生が筆を執りました。

前著『議論を逃げるな』で、きわめて論理的な言語である日本語が粗末に扱われている現状に怒り、不実な誤った教育言説を叩き切ったその筆で、今度は文章の劣化甚だしい教師に施す「治療のための手術」としての批判を展開。
燃え尽きることのない闘志で、具体的に実例を挙げ、齢八十三の筆者がより若い教師に共闘を訴えます。

【もくじ】

第1章 「アクティブ・ラーニング」騒動
─なぜ「対話的」がいいのか?─
第2章 自と他
第3章 心理文を排す
第4章 ジャンヌ・ダルク
─なめられるな、威張れ─
第5章 「作文課題」論の誤り
─「明確な作文状況」は看板だけ─
第6章 自己・状況・論争
第7章 作文指導の要件
─事実の情報、指示の情報─
第8章 文は必要、段落は不要
第9章 〈トピック・センテンス〉〈柱の文〉は迷信である
第10章 小学校は、英語ではなく、日本語を
第11章 仕事をするための作文

四六版・上製・178頁
本体価格1,900円
ISBN 978-4-908983-18-4