マイケル・サンデル氏の『ハーバード白熱教室』に対する初の本格的批判として各方面より反響を頂いている『対話の害』が、2月15日付『日本教育新聞』の書評欄にて紹介されました。評者は庭野三省先生(新潟県十日町市教育委員会教育委員)。『私の作文教育』に続き、本書へも声援を送ってくださいました。

「この白熱教室では、対話が中核になっている。しかし本書の二人の著者は、この教室で交わされる対話そのものに対して、いわば挑戦的な批判を展開する。(略)さらに本文では「ろくに読んでいない、ろくな文章も書けない学生に、口頭での討論などさせるべきではない」というような文章も登場する。」

評者は対話、アクティブ・ラーニングなどの「美しい言葉が闊歩する」状況を危惧しつつ、「本書が有効に活用されて、質の高い対話が生まれる授業を期待したい。」と文を結んでいます。
質の高い対話を生む、ほんとうの考える力を鍛える授業。『対話の害』は批判の書であり、両著者の実践を記した授業づくりの書でもあります。