世界に広がる算数ソフト

世界に広がる算数ソフト

日本の小学校の授業用として、算数ソフトを開発してきました。算数を苦手とする子がやる気になって欲しいと願い作成していたら、ついに、全学年、全単元の内容をほぼ網羅するほどになりました。総数1446本。授業に応じて、子どもに応じてソフトを選んで学習することが容易にできるようになりました。また、ソフトには、子どもたちが夢中になって取り組むような仕掛けをふんだんに盛り込みました。その甲斐あってか、子どもたちどんどん手を挙げ、積極的に授業に臨み、明日も算数をやりたいと意欲を示します。

ふと世界を見渡すと、算数は日本独特の学習ではないことに気づきます。世界中どこでも3+4=7となるように、算数は世界共通です。ところが、日本ほどきめ細やかに作られた教科書は世界中に見当たりません。それほど日本では、よく考えられた算数教育が行われています。その日本の算数教育の優れた考え方をソフトに埋め込み、さらに、子どもたちを夢中にさせる仕掛けも加えたのがこの算数ソフトです。もしかしたら、算数ソフトは海外でも必要とされるかもしれないと思い、現在、海外の教育視察を進めています。すると、どこの国へ行っても、算数ソフトを求められるので、算数ソフトを世界に広めることが、「世界中の学力の底上げをすることにつながる」と確信するようになりました。

世界中の子が算数を楽しいと感じながら学べるように、海外との交流を少しずつ進めています。この場に、その一端をご紹介していきます。

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【現地小学校でIMの授業が進む】

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キガリ市内の公立GS Rugando校で、ピエロット先生がIMを使って授業をしています。電源が乏しいので、パソコンのバッテリーで稼働する小型のプロジェクターを使っています。スクリーンは黒板に貼った紙。授業の準備もなかなか大変な様子です。
しかし、こういう苦労ももう少しの間です。いずれ学校にソーラーシステムが導入される(教育局長談)からです。ピエロット先生は今年大学を出たばかりの新人の先生ですが、創意工夫して授業を行っています。子ども達もどんどん手を挙げて、夢中で授業を受けています。熱意ある先生の能力を更に引き出すIM。遠いルワンダの地でも喜ばれている様子に胸が熱くなりました。

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【IM協力校が次々と・・・】

REB(ルワンダ教育局)との協力がきまったので、いくつか学校を回り、IMを使っての校内研修や授業実践で協力頂けるようお願いすることにしました。すでに一度IMとかかわっている学校が多かったので、うちとけた訪問ができたと思います。校長先生達にIMの効果を説明し協力を申し入れたところ、訪問した学校すべて(公立私立合計6校)が協力校となることを約束してくれました。

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1枚目の写真は、私立Ecole Primaire St. Joseph(セイントジョセフ)校のRUZINDANA Jean Baptiste校長です。フランス語教育に力を入れている、たいへんきれいな学校でした。壁に掲げられている肖像はルワンダのカガメ大統領です。

 
 

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2枚目の写真は同じく私立のTrinity Nursery and Primary Schoolで、校長先生にIMスタッフがIMの効果を説明している所です。ここは創立3年目の新設校。もちろんIM協力校として対応することを、快く引き受けてくださいました。

 
 

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【大使公邸での昼食会に招かれました】

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ルワンダへ行くたびに、在ルワンダ日本大使館を表敬訪問しています。今回も、宮下大使へ御挨拶に伺い、IMの話題を中心に30分ほど歓談しました。そろそろおいとまをと思っていた矢先、大使から「公邸で昼食をいかがですか」とご招待を受けました。ありがたいお誘いと感謝し、厚かましくもお言葉に甘えることにしました。
 
当日公邸に入ると、玄関で大使夫人が出迎えて下さいました。優しく微笑む夫人に、緊張していた心が和まされました。食堂に案内頂いた後は、大使の多岐に亘る興味深いお話と行き届いたおもてなしに、夢のような時間を過ごすことができました。「大使に見守られている事は、ただそれだけで力が湧いてくる」と強く感じたひとときでした。日本とルワンダのために尽力されている方々に喜んでもらえるような成果、ルワンダの算数教育を変える成果を、必ずや上げてみせると心に誓いました。お土産にどうぞとメニューを持ち帰るよう勧められ、ありがたく頂戴して参りました。
 
 

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【REB(ルワンダ教育局)局長と合意】

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10月4日はJICAルワンダ事務所から2名、夏期講習で講師を務めた現地の先生2名、および我々日本からの調査団から成る一行でルワンダ教育局(REB)のGasana I. Janvier局長とミーティング。そこでは夏期講習でルワンダの子どもたちにIMを使った算数授業を行った成果と、実際に指導をした現地の先生からの要望などを伝えました。1時間ほどのミーティングでしたが、局長は歓迎をしてくれ、この先、「ルワンダ-日本」で協力して算数教育を進めていくことを約束してくれました。

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後日、合意内容を記した公式文書が発行されました。文書には、写しの送付先として教育大臣と2名の副教育大臣のお名前もあります。調査団の長沼チーフアドバイザーが受け取り、JICAに手渡しました。さくら社は、ルワンダの指導要領に沿った算数ソフトの開発を進め、「メイド・イン・ルワンダ・ウィズ・ジャパニーズテクノロジー」で協力をしていきます。
 
 
 
 
 

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【『国際開発ジャーナル』、『日刊工業新聞』に載りました】

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第三回現地調査のためルワンダを再訪。10月2日に現地入りし、JICAルワンダ事務所を訪問しました。高田所長もミーティングに参加され、開口一番、『国際開発ジャーナル』と『日刊工業新聞』で、さくら社の取り組みが取り上げられたことを教えてくれました。

『国際開発ジャーナル』は9月号。「FIELD STORY」というJICA事業の最新動向をお知らせする見開き2ページのコーナー。今回はルワンダ事務所の特集で高田所長が寄稿された記事が掲載されています。後半の章が「日本の算数教育を輸出 現地の製造業振興にも貢献」で、そこにさくら社の取り組みが記されています。

『日刊工業新聞』は9月9日付。新連載「JICAの現場から」の第3回に、高田所長の話が掲載されました。そこでは治安がよくビジネス環境の評価が高い国としてルワンダが紹介され、アフリカ進出のハブとして注目している日本企業の例として、当社の活動が「都内の企業は算数用情報通信技術(ICT)教材ソフトについて市場調査している。」と紹介されています。

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【JICAルワンダ事務所のフェイスブックに記事が載りました】

夏期講習(ブートキャンプ)をJICAルワンダ事務所の方が取材されました。その内容が「【日本発ICT教材がルワンダの算数教育を変える!】」というタイトルで、JICAルワンダ事務所のフェイスブックに掲載されています。その記事の終盤に、次のように記されています。

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アフリカでは今後子供の数が10年で倍近くなると言われており、教師の育成が急務となっています。一人に教えるだけでも大変なのに、このままでは先生の負担が増えるばかりです。(中略)教師不足、そして苦手な理数教育の改善という二つの大きな壁を破る可能性を秘めたICT教材に今後も注目です!!
――

詳しくはこちらの8月18日をご覧下さい。

日本の先生達が長い時間をかけて築き上げてきた、素晴らしい日本の算数教育。その集大成と言える私たちの『算数ソフト』が、アフリカの成長をお手伝いできるかもしれません!

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【算数ソフトを使った夏期講習(ルワンダ)③】

夏期講習(ブートキャンプ)の様子

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夏期講習には、キガリ市内の小学1年生、2年生が50人を超えて集まりました。授業は、1日4時間。5日間連続して開催されます。しかも内容は算数ソフトIMを使い算数に特化した、いわば算数漬けのコースです。常識的に、算数を連続して2時間、3時間と行えば、子ども達は次第にいやがり始めます。ところが、彼らはIMを使った授業がとても楽しかったらしく、4時間勉強を終えても、まだ、続けたがる子もいました。また、初日、9割の子が遅刻していたのですが(現地では遅刻は当たり前とされています)、翌日には全員が時刻前に登校していました。聞けば、IMを使った勉強が楽しみでならなかったそうです。

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授業中の写真です。手を挙げて、身を乗り出して答えようとする子ども達(特に先生に注目してもらいたい時は、上段写真・左端の女の子のように挙げた手の手首を回して指を鳴らすのがアフリカ流です)。先生の話を熱心に聞く子ども達。先生の立ち位置も変わりました。子ども達のつぶやきにもすぐに対応しています。

事前テスト、事後テストを実施し、学習の習得の様子をみました。5クラスとも平均点がアップしました。細かい分析は後日となりますが、点数より計算の仕方の変化に驚きました。

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子ども達の中にはインターナショナルスクールに通うほど恵まれた環境で学んでいる子もいたのですが。ご覧のように、たし算では○を書いてから、○の数を数えて答えていました。ですので、1問終えるのに1分、2分と時間がかかってしまいます。数問も行うと、疲れてしまったのか、ぼーっと天井を見る子もいました。そんな子ども達が、講習終盤には暗算で答えられるようになりました。式を見て、サッと答えられるレベルに高まったのです。教員研修を受けた先生方がIMを使って授業をすると、ルワンダの低学年における算数を大いに改革できると確信しました。

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【算数ソフトを使った夏期講習(ルワンダ)②】

ルワンダ-日本の共同開催、夏期講習(ブートキャンプ)開会式

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夏期講習ブートキャンプは、地元ITコンソーシアム、ASI-D社の社屋で開催されました。開会式では、宮下大使、JICAルワンダ事務所高田所長、ASI-Dカレンジ会長などの挨拶があり、保護者の皆さんからルワンダ-日本の共同講習への期待を込めた盛大な拍手を受けました。

 

大使、所長の教室視察

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式典の後、宮下大使と高田所長は授業が行われている5教室をすべて視察されました。そこで展開されていた授業は、先生が一方的に話し続ける講義型の授業ではなく、先生が子ども達の間に入り、子ども達と一緒になってIMを操作しつつアクティブに進んでいく授業でした。アフリカでは日本以上に講義型の授業が主流です。その中で、IMという授業づくりに適した道具を得たことで先生が変わり、授業が変わったのです。大使からも、所長からも、このような取り組みがさらに進むよう激励をいただきました。

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【算数ソフトを使った夏期講習(ルワンダ)①】

ルワンダの日本大使館を表敬訪問

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ルワンダへ到着し、日本大使館を表敬訪問しました。宮下孝之大使と面談し、JICAから委託を受けた案件化調査で来ルしている事をお伝えしました。今回の主目的(算数ソフトIMを使って、ルワンダの先生がルワンダの子に夏期講習を行い、その効果を測定する)をお話ししたところ、大変に関心を持って下さり、開会式にご臨席いただけることになりました。

 

ルワンダの先生への教員研修

夏期講習は、現地の先生の指導で進めることを前提としました。
「ルワンダの先生による、ルワンダっ子のための、ルワンダの教育」

今回の夏期講習はこのスローガンが推進されることを願い開催するので、先生は現地の方のみで5名募集しました。すると、現役の先生7名から応募があり、模擬授業で選考しました。見事合格した先生方は、1日2時間の教員研修を3日間受講しました。研修では算数ソフトIMの特徴や、算数・子どもについて学び、授業の方法をグループで検討しました。4日目の最終日には、各先生による模擬授業を互いに見合うことで、指導法の向上に努めました。

日本人スタッフによる初めての教員研修会でしたが、現地の先生方はIMを喜んで受け入れてくれて、IMを使った各自のパフォーマンスを遺憾なく発揮しました。そして全員、自信を持って夏期講習に臨んでくれました。

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【国際協力機構(JICA)の委託調査スタート】

さくら社の算数ソフトを使った教育振興の可能性を、国際協力機構(JICA)の委託を受け調査することになりました。対象国はアフリカのルワンダ、契約期間は2016年4月18日~2017年4月28日です。第一回現地調査として、4月25日~30日と公立小学校・私立小学校の様子を視察してきました。

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ルワンダのUMUCO MWIZA SCHOOL(私立の小学校)の1年生の教室。テストに取り組む前の子どもたちです。

 

 

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実際のテストは子どもたちを2クラスに分けて行われました。写真は、最後のアンケートについて、担任の先生が板書をして説明をしているところです。

 

 

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計算をするにあたり、小さな○や\を書いている子がたくさん見られました。このままでは計算がおぼつきません。暗算でサッと答えが出せるようにする教育が必要です。しかし、教師の間には「できないのは子ども自身のせい」という風潮があり、また、アルバイトをしないと生計が成り立たない先生もたくさんいます。だからこそ、算数ソフトの出番だと痛感しました。算数ソフトを活用することで、子どもたちはやる気になり、授業の質が向上し、先生方も教え方への意欲が高まるだろうと期待が高まっています。

 

7月末に再びルワンダに行き、今度は実際に算数ソフトを使った授業を行ってきます。

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【カンボジアの子どもたちに授業】

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カンボジアWORLDBRIDGE SCHOOLの1年~6年生と保護者が集まる中、算数ソフトを使った授業をしました。子どもたちの前に立つのは通訳の青年。教師のようにはうまく進められていないはずですが、子どもたちは次々と出てくる問題に興奮気味にチャレンジ。

 

 

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席を立って「わたしを指して!」と大いにアピール。授業終了後、先生方はもちろん、子どもたちや保護者からも「算数ソフトを使って勉強をしたい」と何度も言われました。

 

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【ケニアの子どもたちに授業】

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ケニヤ カレンCスクール1年生の教室。NHKの取材カメラが回っていますが、子どもたちは算数ソフトに夢中。初めてのマウスも上手に使っていました。担任のロザリア先生も身を乗り出しています。

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