昨年の11月25日に頂いた成果です。

この先生のクラスには,特別支援学級から通級しているお子さんもいました。また,家庭的に複雑なお子さんも在籍していて,指導が大変なクラスでした。

それでも,このように良い成績でした。

かけ算九九の指導は,指導要領に「1位数と1位数との乗法の計算が確実にできること」と記されているので,教える先生の心は「暗記」に走りやすくなります。

しかし,機械的な暗記は記憶の持続が悪いという研究もあり,昔から,九九を唱えるばかりでなく,具体的に中身を見せるように,繰り返し指導する事が大切と言われてきています。

とは言っても,具体物を見せつつ指導するのは,なかなか大変です。
しかも,具体物だけを見せていれば良いのではなく,右のソフト画面のように,
◆具体物に対応した数字を示すこと。
◆7+7+7+7+・・・を示すこと。
これらが,「7×8」の意味として子ども達に伝わるようにする事が大切なのです。

これを黒板で行うのは極めて大変ですし,テンポも悪くなります。

それが算数ソフトになると,クリックするだけで,「数を見せたり,隠したり」,「具体物が増えたり,減ったり」します。とても簡単なので,リズム良く,テンポ良く,学習できます。短い時間に大量の学習ができるのです。良い感じですよね。

ところで,「7+7+7+7+・・・」を示す事の重要性についてですが,これは元筑波大学付属小の坪田耕三先生から直に教わった事です。
かけ算のソフトをつくるなら,たし算の表現も入れる方が良いとのことでした。
なぜなら,たし算をギューッと圧縮して,かけ算になっていることが自然と理解できるからです。
かける数が4,5,6,7と増えていくと,「たし算では大変だ」と感じても来ます。

こういう重要な要素が算数ソフトには盛り込まれているので,かけ算九九の指導もソフトの活用でかなり良い感じになります。
栃木県の先生のクラスの子ども達も,ソフトで学べて喜び,テストの成績もグイッと良くて,とても嬉しがっていたそうです。

かけ算の指導がそろそろ始まる頃かと思います。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(2年1巻)をぜひ活用して見下さい。