前回作った「分数×整数」の計算練習ソフトは,3つのタイプ(約分する,約分しない,整数になる)を一つずつ学習するためのソフトです。
  今作っているのは,計算問題が出て,長分数を作った時に,「約分する」か「約分しないか」の判断力をつけるソフトです。ですので,3つのタイプがどれとはなしに出てきます。

  今回のプログラムは,機械的なプログラムではなく,かなり泥臭いプログラムで書いています。それほど,分数のソフトはやっかいなのです。
  こういう作り方をしたとき,ミスが発生しやすいので,今日は上の画面までの数字の入れ込みが出来たので,「10000回テスト」をやってみました。これも,プログラムを書いて実施します。なかなか,奥が深いです。

  ところで,分数なのですが,「2/3」をどうして「3分の1」と言うのでしょう。昔,中国の算術書に「三分之一」と記述されていたので,そのまま今も続いているのです。でも,どうしても「の」の意味が分かりません。今の時代,この「の」の使い方はわかりやすいのでしょうか。国語の先生に会ったら,今度伺ってみたいと思っています。

  本来なら,「3分1」となるべき所と,私は考えています。
  300は「100が3」なのです。
  「10が5」で50なのです。  
  同様に,「3等分が2」あったら,2/3です。
  だから,2/3は「単位数がいくつ」と考えるなら,「3分が2」なのです。

  「の」に慣れてしまっているので,このように書いても何の意味もありませんが,中国語表現への迎合をすこしずつ日本語表現へと移していく声をあげるのも,日本の算数ファンの役割と私は思っています。 
  なにしろ,戦前は帯分数を「32分の1」と,「と」ではなく「か」と言っていました。記述の場合は「ケ」を用います。これが戦後変わったのですから,「の」が「が」変わることがあっても,それほど不思議なことではありません。