【横山験也のちょっと一休み】№.3753
今日は、若いころに大変お世話になった江部満さんの御命日。
いつも思い出すのは、江部さんが明治図書を離れ、久しぶりにお会いしたときのことです。
お茶の水の聖橋口で待ち合わせました。
たくさんの人がいたのですが、「あっ、江部さん!」とすぐにわかり、楽しく歓談しました。
驚いたのはその時に、学習院大学の岩﨑淳先生の原稿を見せてくれ、これを本にしましょうと。
江部さんの見立てですので、間違いはあるまいと、お引き受けしたのが御縁で、その後も岩﨑先生には本を書いていただいています。
今も御存命でしたら、江部さんはどんな本を送りだしているでしょうね。
その江部さんを研究したいという若者から、この冬にメールをもらいました。
学生時代に国語教育を学んでいて、就職後も大学とつながっていて、その歩みの中で江部さんの事を調べ始めたそうです。
若者から話を聞けば、いの一番に問い合わせをしたのが私だったそうです。その理由は江部さんの御命日の記事をブログにアップしていたからとのことで、妙なご縁と思いました。
それはさておき、江部さんの本づくりは「運動」と聞いたことがありました。そのためか、本を出すときにはまとめて5冊、10冊とインパクトある出し方となっていました。
そういう時代に、私も教育界でバリバリとやっていたので、雑誌の原稿をたくさん書かせていただいたり、本を次々と出させていただき、本当にありがたい教師人生を歩ませてもらいました。
お世話になった分を、今の教育界に返せるよう、私も大いに奮励したいと思います。