【横山験也のちょっと一休み】№.3785

いつものように算数の話です。
今回は、『さくらmathはじめます!』のショート動画を作ったので、その話です。

まずは、あれこれする前に、動画をご覧いただけたらと願います。

3年生で学習する「円と球」の単元の中の1番目のアプリです。

動画を見ていただくとわかりますが、「なあんだ、簡単だなぁ」と感じるほどやさしいアプリになっています。

簡単な内容と思えるのですが、算数を学ぶ要素としては結構あれこれ入っています。

まずは、「円」という用語を学ぶことができます。
これまでの「まる」とは別に、新しく「円」と呼ぶことを学びます。ですので、ここを学んだあとに「まる」といってしまうと、「ちょっとそれは・・・」となってしまいます。
そうならないためには、「円」という用語に慣れる必要があります。
慣れるのは次の3つです。
1,形
2,音声
3,文字
この3つをほぼ同時にまとめて学ぶことができるよう作られています。

新しい問題が出ると、そこには必ず「形」が出てきます。
「ははぁん。まんまるを選べばいいんだ」と、感覚的に真ん丸を意識していれば十分にOKです。

正解すると、音声で「円」とアナウンスされます。
同時に「えん」と文字が出ます。漢字には読み仮名がついているので、漢字がいまいちわかりづらくても、平仮名がそれを助けてくれます。また、耳からも「えん」と聞こえてくるので、この漢字が円なのだと伝わります。
総合して、この形が「えん」なのだと認識されてきます。

そんなことを一瞬にして体験します。
そうして、何問かやっているうちに、「まんまるをタップするんだ」という意識が「円をタップするんだ」という意識に変わっていきます。
用語の上塗りです。今までの「まる」も生きていますが、それが「円」にとって代わっていきます。
さらに、何問か楽しんでいると、円が体の中にしみこんでいくようになります。
円の形・円という言い回し(音声)・円という文字。
この3つがじわじわと体に入っていきます。

ここまでくると、うれしい錯覚が生じます。
もう、ずっと以前から円を知っていた感覚になります。
ですので、「最初から知っていた」と口にする子もでてきます。
にっこりとしていれば、それで十分OKです。

円の形を見つけてタップすることには、もう一つの学びも含まれています。
既習の「しかく」「さんかく」との識別です。
選ぶことが、この識別をさらにしっかりさせてくれます。

3巻の「円と球」の単元には、半径や直径、中心などのアプリも入っています。
少しずつ学習を進めていくことができます。

下は、算数の授業のアイディアを満載した、ちょっと面白い本です。
是非、お読みいただけたらと願っています。