【横山験也のちょっと一休み】№.3757
石巻へ行ってきました。平塚基広先生企画のセミナーです。
仙台駅で仙石線に乗り換えて石巻へ行きます。この仙石線が、なかなかいい電車で読書が進みました。
いつも使っている総武線では10分か15分ほど経つと、ちょっとした睡魔に襲われます。
ところが仙石線はまったく眠くなりません。眠くならないように揺れてくれているのです。私は本を読んでいて思いついた事を書き込んでいます。ですので、車中でもシャープペンを持って本を読んでいます。が、その字が書けないほどに揺れることもありました。この揺れは実に素晴らしい! 読み・書きをする自分に自然と気合が入ってくるからです。
仙石線の揺れのおかげで、愛読書の『ファスト&スロー』をじっくりと読み返すことができました。読書好きの方は、一度は仙石線で読書をしてみはいかがでしょう。
石巻に着くと、平塚先生が待っていてくれました。会場までの道中、復興の話をしてくれ、それだけでも良い修養になったのですが、ボーリングの姫路プロが今も復興チャリティーに石巻まで来てくれている話を聞きました。立派な人の話まで伺え、これだけでも来てよかったと思いました。
セミナーは午前から行われていましたが、私は午後からの参加でした。
午後1番が私で「子どもが夢中になる算数アイディア教材」の話です。いつものことですが、楽しい時間になりました。
次が山中先生の「道徳を教える前に教師がすべきこと」です。意外だったのは、進化心理学の本にも出てくるトロッコの車線切り替えなどの事例がでてきたことです。道徳の事例として出て来たので、トロッコの話の中には正義は無いとの思いに至りました。正義が無い世界に接したときはどうすべきかははっきりしています。立ち去ることです。
最後は私の番で、「進化教育学と学級づくり」。天動説と地動説と似た科学としての見方なので、話している私が一番楽しんでいました。
そうして、参加者の振り返りを拝聴し、終わりました。
この振り返りの時に、複数の先生から「金子先生」の名前が出ました。午前中に発表をしていてそれがとても良かったとのことです。その金子先生ともご挨拶ができました。閉会後には、建物の外に出たところで、少し立ち話もできました。本をどんどん買って学んでいる非常に前向きな先生と分かり、この先も親しく話ができたらと思いました。
その金子先生からちょっとした質問を受けました。山中先生の道徳の話の中に出て来た死にそうな妻の事例への私の考えへの質問です。どうしてああいう考えが出てくるのか、というようなことでした。「論語です」と答えたら、大変驚いていました。
帰りは仙台まで直江先生に送っていただきました。まじめな先生で、いろいろと話したのですが、昨年度は特別支援級の担任をしていたと知り、これは貴重な体験をされたと感心しました。私自身が特別支援級からスタートしています。あの体験が無かったら、「スイートポテト」「小数点イカ」などの開発に進まなかっただろうと思えています。帰り際にも素晴らしい青年教師と交流でき、いい一日となりました。
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