b8476東京のジュンク堂に立ち寄ったら,神杉先生と偶然出会いました。教育書コーナーで熱心に本を探し,勉強を続ける神杉先生。頼もしいです。
神杉先生も大の算数ソフトファンです。
ちょっとお茶でも・・とお誘いしたのですが,神杉先生は所用があり次へ行かねばなりません。
また今度と言うことで別れました。

家に帰ると,カントの『道徳形而上学原論』が届いていました。
早速,少し読んでみましたが,これは普通の頭では読めませんね。
使い慣れない言葉が主語となって延々と書かれているのです。
主語に実態感がないので,話の筋が把握できません。
主語は重要だなと勉強になります。

こういうときは,カントには申し訳ないのですが,出てきた重要な主語を他の語に置き換えて読んでいます。
置き換えた語は,自分にとってなじみのある語なので,話の筋もなんだそんなことかと,つかみやすくなります。
すると,その記憶が残るので,その先の所も読みやすくなり,ある程度の速度で先へ進むことができます。
何をどう置き換えているかは,ちょっとつたないので書きませんが,主語の置き換えは私の一つの読書法です。
どこまで読み進められるかわかりませんが,もう少し読んでみようと思っています。

東京までの道中に読んでいたのは『ふところ手帳』(子母澤 寛)。
これは,面白いです。
江戸末期や明治のころのあれこれが書かれていて,ちょっと重要な言葉とも出会えました。
また,座頭市の元となった物語も収録されていました。
それによると,座頭市は千葉の代表的なやくざ,飯岡の助五郎の子分だったのです。驚きました。

この本は,宇佐美寛先生の『「出口」論争とは何か』(明治図書)を読んでいたら出てきた本です。
宇佐美先生が引用する本は,どれも面白いです。