計画停電があるとのことで,その時間帯はPCの電源を落とし,おとなしく本を読んでいました。
不思議な物で,本を読んでいるのに,頭の中にはメラメラと「津波に負けてなるか」という気持ちがわいてきます。
どう考えても,50年後,100年後,もっと先に,また巨大津波がやってきます。そのときに,津波に勝てる家が出来ていたらたくさんの人が救われます。映像で見ていてもコンクリートの建物は流されていません。ということは,流されない家屋技術を作り上げられる可能性があります。
非常に多くの方々が波に飲み込まれました。津波に耐える卵形非常カプセルがあれば,それも5秒もあればサッと入れる魔法のようなカプセルがあれば。流されても位置確認がすぐに出来,救出されます。
とりとめがないといえば,その通りなのですが,今の時代の頭で考えたら,あり得ないと思えることでも,科学技術の進歩はそれを可能にする道をもっています。だからこそ,もっともっと勉強することが大切なのです。この震災を経験した子が,勉強することが安全・平和を守ることへの王道なのだと感じ取ってくれたら,日本はこれまでにないすばらしい国になります。
こう思ったら,自分自身ももっと勉強せねばと思えてきて,本をしっかり読みました。
私の地域の計画停電は中止となりました。PCの電源を入れつつ,80年代にファミコンが登場したときのことを思い出しました。スーパーマリオです。もう,四半世紀も前のことです。コインを取るたびに100,200とポイントがたまります。マリオの画面を見て,びっくりしました。これは算数です。1単位が100で加算されていきます。クラスの子ども達はマリオで遊ぶだけで,自然と100単位の大きな数を覚えていっていました。私には衝撃的なゲームでした。
こういうのが教育現場に登場して算数を面白くする時代が必ずやってくると,当時,思っていましたが,すぐにはそんなことは起こりません。私はファミコンに負けない学習ゲーム開発に熱を入れていました。
そうして今,私は算数ソフトを開発する身になっています。スーパーマリオのように,夢中になって勉強をしてしまう,そんな算数ソフトです。
衝撃を受けたら,将来を夢見ることです。そこから人類の一員として歴史的に生きる道が新たに生まれてくるのだと私は思っています。