今週の土曜日,木更津技法研の修養ツアーです。
小田原駅に集合して,二宮尊徳記念館へ。
到着したら,館の方のお話を伺い,ビデオの視聴,館内見学をします。
それから,技法研のメンバーによる実践発表。
その後,私が「二宮尊徳に関わること(論語・大学など)」のお話をします。
野口先生のお話は,お昼をいただいた後です。
「二宮尊徳・報徳」のお話です。

私のテーマは,「二宮尊徳に関わること」となっています。
どうみても,漠然としていますよね。
推測ですが,「横山先生には,二宮尊徳に関わることを話していただけたら・・・」という段階での言葉がそのままテーマになったのではないかと思えています。
当然,絞り込みができていません。

絞り込みは,中身を知っているから出来ることです。
中身を知らない人に,絞り込んで・・と言うのは酷というものです。
ですので,今回のテーマは,私が絞り込むべき所です。
「二宮尊徳の指導観」でお話をする予定でいます。

「指導観」と書いてあるのを読むと,農業指導の話のように思えてきます。
明治時代の農業の本に,肥やしは土と混ぜて,手ですくって軽く握り,形が崩れない位が良いとありました。当時の肥やしは人糞です。
こういう技術指導の話をセミナーでするわけではありません。

二宮尊徳の本には,農業のハウツーが書かれていません。
人と会って,どうした,ということがみっちり記されています。
ですので,教育という目で読んでいくと,随所に「なるほど!」「さすが!」と思えることが出てきます。
『子どもの作法』それが,不思議と野口芳宏先生に通じてきます。
その道を極めた方は,似てくるのだなと思った次第です。

「自分の品行が少し悪くなると,のせたものはみな崩れ落ちる」
「温泉は人の力によらず,年中あたたかいです。風呂は人の力でわかすことによってあたたかくなります。」
二宮尊徳の言葉です。
人道と天道という尊徳の哲学から出てきている言葉です。
どちらも,同じような意味ですが,時と場合によって表現を変えています。
観がしっかりしているからこそ,なせる表出と感じ入っています。
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