野口塾の懇親会野口塾IN相模原の懇親会です。

宴もたけなわとなったころ,野口先生のお話がありました。
今回は,論語からの一節でした。

講師の弟子に,子貢(しこう)という人物がいました。
その子貢が孔子に問いました。
「一言にして,身の終わるまで行うべきことはありますか」
終身,行うべき事を一言で言ったら,それは何ですか。というようなことを孔子に問うたのです。

その後,野口先生は解説をしてくれました。
「それ,恕(じょ)か」
許すことです。思いやることです。
そういう慈悲の心を終身持つべきということを話してくださいました。

さらに,野口先生は続けて話されました。
「それ恕かの後には,こう続きます。
己の欲せざる所を,人に施すことなかれ」(『論語』衛霊公第十五)

このお話をなぜ語られたのか,その理由は分かりません。
ですが,野口先生がこの話をされたことは,野口塾にとってとても重要な示唆を与えていると思えています。

◆子貢は,ズバリ一言でいうとなんですか,と孔子に問うたのです。
この問い方,野口塾の基本です。

◆子貢の問いに,孔子は見事にズバリと答えています。
この答え方も,野口塾の基本です。

◆なるほどと思うのは,ズバリと答えた後に,一言講釈を入れることです。
これは野口先生の語りそのものです。

この一節,野口塾の学びにぴたりと重なっています。
そう思えただけでも,とても良い一時をいただくことができたと感謝の気持ちになりました。
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