友達の岡田広示先生の新刊『小学校各教科「評価・評定」のすべて』(明治図書)です。
開いて,すぐに思ったのは,岡田先生と一緒に学んでいる先生は幸せだということです。また,岡田先生から学ぼうとしている先生もとても良い環境にあると言うことです。
この冬,古川先生のMLに,岡田先生が質問を投じました。誰ということもなく投げ入れた質問には,基本的に答えなのですが,岡田先生はちょっと気になっていた先生なので,私なりのコメントを入れました。非常に短いです。
それで終わりになると思っていたのですが,岡田先生から「その根拠を知りたい」というような,根本にさかのぼって知り得たのだというメールが流れました。
それを読んだとき,私の中での岡田先生を見る目が急に変わりました。
「岡田先生は,この先が頼もしい!」となったのです。
そうして,この本です。
言葉の定義から,各教科の内容に致まで,非常にていねいに書いてあります。
最初の用語のあたりは,全ての先生に読んで欲しいところです。その先の教科については,力を入れたい教科より,若干苦手と思っているところを読むと,なるほどそう考えるのかと良く分かってきます。
この本に書いてある形で教える事柄を理解すると,「先生,うちの子の◆◆が,こうなっているのですが・・・」と質問を受けたときなど,なぜそういう評定をしたのか。それはこういう評価をしたからであり,その評価の根拠は・・・という,しっかりした内容で語れるだけの力を付けることが出来ます。
こういう根本をしっかりさせて教育をしようという考え方を,岡田先生が推し進めていることが,実に嬉しいです。
兵庫方面にはあまり出かけることはないのですが,お会いしたら,岡田先生が日ごろ考えていることなどを伺いたいと思います。
良い本です。お勧めします。