【横山験也のちょっと一休み】№.3752

特別支援教育用の算数ICT教材『さくらmathはじめます!』の話を一つ。

2巻の「1万までの数」からの話です。
サンプル版にも入っていますので、すでに、ご覧になった先生もたくさんいらっしゃると思います。

「1万までの数」の2ページ目は、左のような画面になっています。
大きめの文字で「数を答えよう」とありますので、数カードを手掛かりに、「何千何百何十何!」と答えるわけです。

答え方は実に簡単です。
下の方にある数ボタンをクリックすれば答えることができます。もちろん、千の位から答えていきます。

正解の数を答えるためには、縦に並んでいる数カードの枚数を調べなければなりません。
数を数えていくつあるかを調べるのは、最も基本的な調べ方です。指を当てて、「1、2、3・・・」とやってくれたら、一対一対応の良い学習にもなります。

また、数カードを見ると下がそろっています。なので、何となく下から「1、2、3・・・」と数えたくなります。そう感じたお子さんは、基準の意識のあるお子さんです。これはとても重要な認識です。例えば、棒グラフ。下から上に棒が伸びます。また、座標もそうです。原点から数が伸びていきます。どこかに基準があるように作られているのが算数なのです。
ですので、数カードを見て、どこから始まっているかが分かるお子さんは、算数の理解が進みやすい状態にあるということになります。

ちょっと、高度ですが、「5のまとまり」と「のこり」とみて7!と考えるのも良い方法です。
数カードは5の所で、ちょっと隙間が広くなっています。これは、片手がちょうど5になっているので、5でまとめることが非常に合理的な考え方となっているからです。
そこを使って、5から数え始めるのも良い方法となります。「5、6、7、だから、7!」となるわけです。また、合成分解で「5と2だから、7」とみることができたら、これはよくわかっているね!となります。

そうして、まずは「7」をタップとなります。次は、同様に100カードの枚数を調べて、「7」をタップします。

すると、左のような状態になります。
解答欄にも数が入りますが、カードの真下にも数が入ります。
これを見て、「カードの枚数をつなげて数になっている!」と感じてくれたら嬉しいです。
位取りへの意識がより高まりますね。

簡単な操作で、千の位の数に馴染んでもらえたらと願っています。

画面をご覧になって、気が付かれたと思いますが、漢字には振り仮名が振ってあります。「一のくらい」の「一」にも「いち」と振り仮名がなが振ってあります。
漢字が苦手な子が、気軽に取り組んでくれたらと願っています。

『さくらmathはじめます!』はさくら社ショップで販売されています。
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