【横山験也のちょっと一休み】№.3787

二等辺三角形と正三角形の話を一つ。

この2つは方眼関係にあるのですが、はじめて二等辺三角形や正三角形を学ぶときには、方眼関係を考慮せずに、それぞれ別物として教えていきます。
ですので、同じ長さの辺が2つだけあるのは、二等辺三角形。
3つもあるのが、正三角形と教えるわけです。

子どもたちは方眼関係を全く知りませんので、「そういうものか」と新鮮な気持ちで2種の三角形を学びます。

この場面を、まれに、授業参観で行う先生がいます。
すると、方眼関係をしっかりと把握しているお母様やお父様の中に、ムムッと思う方が出てくることがあります。

特に、黒板に三角形をいくつか張り付けて、「二等辺三角形はどれですか」と問題を出す時は、ムムッが大きくなりやすいです。
何かの拍子に、正三角形を指さして、「これ」と答える子が出てきます。
それを見た先生が「残念」という雰囲気になると、ムムッはマックスになります。

「でも、先生、それも二等辺三角形じゃないですか」と声を出すと、教室の空気が乱れるので、良識がぐっと出てきて、ここは我慢となります。

そうして、1日か2日たつと、連絡帳を通して質問が届きます。

教育上の理由で、つまり、子どもたちにとってわかりやすく図形の学びを進めるために、まずは別物として扱っていることを伝えれば、それでOKとなります。

こんな話に近いことを、若いころ、算数が得意な先輩の先生と話したことがありました。すると、その先輩の先生は、「二等辺三角形の定義はさぁ、ただ長さの等しい辺が2本あるということじゃないのよね。本当は、少なくとも2本の長さの等しい辺がある三角形なの」

それを聞いて、これは分かりやすいとつくづく思いました。


下は、算数の授業のアイディアを満載した、ちょっと面白い本です。
是非、お読みいただけたらと願っています。