【横山験也のちょっと一休み】№.3509

戦前の教師用指導書を読んでいます。
なかなか面白いです。

昭和13年。当時は小学校3年生で「1年の月と日」を学習していました。
月には、大の月と小の月があります。その覚え方が載っていましたので、もしかしたら、算数マニアの先生のお役に立つかと思い、ここに載せていきます。

小の月
二四六九士(西向く士(さむらい))

大の月
一三五 七八十や 十二月
日数三十一日と知れ

小の月は2月4月6月9月11月です。2469を語呂で「にしむく(西向く)」とし、11は漢字で書くと「十」と「一」なので、上下につなげると「士(さむらい)」となり、すべてを続けて、「西向く士(さむらい)」となります。
私も小学生の時に、この言葉を母親に教えてもらい、しっかり記憶しました。「西向くさむらい」が、子どもにとっても実に覚えやすい言葉だったのだと今さらながらに思います。

大の月にも覚える言葉があり、それを1度か2度、母から聞かされた覚えがありますが、全く記憶に残っていません。聞いたそばから忘れた感じです。

昭和13年の教師用指導書には、次のように載っています。

一三五 七八十や 十二月
日数三十一日と知れ

このように書いてあるのですが、読み方がわかりません。
「イチサンゴ シチハチトオや ジュウニガツ」となるのでしょうか。
もし、御存じの方がいらっしゃったら、教えていただきたいです。

算数はいつの時代もだいたい同じような内容を教えているのですが、細かいところで消えたり増えたりしています。
この月の学習は、私が先生をしていたころから、もう学校では教えない内容になっていました。
それでも、ちょっとした時に、何気に話していました。語呂と一緒に、ジャンケンのグーを作って、節と谷間で大の月・小の月を知る方法も、やって見せたものでした。
懐かしいです。

私の算数の新しい本が、アマゾンに出ました。
『「夢中で算数」をつくる教材アイディア集3』です。発売は6月30日です。かなり面白い算数が載っています!