【横山験也のちょっと一休み】№.3634

数の学習をするときに、ほんの少しでいいですから、「かずの重なり君」を見せてあげられたらと思っています。
例えば、2年生で3桁の数を学習します。「352」と板書して教えるのもいいのですが、厚手の画用紙で「300」と「50」と「2」のカードを作って、授業をすると、数の仕組みがストンと分かるだけでなく、算数は妙に面白いなぁと感じる子が出てきます。

このカードをバラバラに見せていくのもいいですが、最初は「352」と見えるように重ねて置き、それを手に持って子ども達に見せるようにすると、ちょっとした驚きが生じます。

3枚の画用紙が重なっているとは誰も知らないので、パッと見せられた時、子ども達の頭の中には「1枚の紙に書かれている」という常識が広がります。
「読めますか」などと聞いて、読んでもらっても、まさか3枚重ねになっているとは気づきません。

そうして、「352はどういう数か、ちょっと話せる人いますか。」などと数の仕組みを尋ねて、相応の応えが返ってきたときに、「そうです。300と50と2で352ですね」と言いつつ、カードをばらしていくと、「おぉ!」となります。

大したことではありませんが、子ども達にとっては「まさか」の感覚となります。ちょっとした手品を見たような雰囲気になります。
このちょっと強めの印象が、数は重なっている(重層構造)ことを脳裏に焼き付ける働きを持ちます。そうして、数を見たときにも、ふと数には重なりがあるのだ頭に浮かぶ子もでてきます。
数を数としてみるだけでも十分に良いことですが、そこに重なりがあることもわかってくると、数に対する豊かな見方ができている子となります。

下の本の1巻(白い本)に「数の重なり君」が載っています。合わせてお読みいただけると嬉しいです。