【横山験也のちょっと一休み】№.3764
城ケ崎先生と会うと、毎回のように算数のレポートを見せてくれます。
先日には、2年生で学ぶ「時こく」と「時間」の違いを意識させるために、指を使ったという話がありました。
時刻は、「ここ」なので、1本の指で示すことができます。
時間は、「ここからここまで」なので、指を2本使います。
これを伝えるために黒板に数直線を示し、時刻は片手の人差し指で、時間は両手の人差し指を使うことで、手が1つ、手が2つという見えやすくわかりやすい形にして、子ども達に話しました。
よくわかったそうです。
ふだん見慣れている手や指を使って意識させる良い指導です。子ども達のシステム1が動き出しますね。
時刻と時間の違いを言葉で説明しようとする先生もいると思います。
言葉で説明して、それですんなり分かることでしたら、言葉は非常に手っ取り早いので教師にとっても簡単な指導となり、ありがたいこととなります。
しかし、時刻と時間は、平素使っている日本語が弊害となっています。時間が両方の意味を兼ね備えているので、「今の時刻は?」と言わずに、「今の時間は?」と聞くことができます。時刻に関しては使う言葉があいまいになっているのが普段使う言葉です。
ですので、言葉で説明してわかるかというと、疑問符が付きます。
心ある先生は、この単元を教えている間は、意図的に「今の時刻は」と何度となく質問してくれます。あまり使われていない時刻という言葉に馴染ませるためです。城ケ崎先生もそんなフォローをしているでしょうね。
特別支援教育用の『さくらmathはじめます!』(1巻2巻)にも、時こくと時間のアプリが入っています。
『さくらmathはじめます!』1巻2巻の時こくと時間のアプリ | |
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時刻が出題されたときの時計。ピタッと針が止まって表示されます。 | 時間が出題されたときの時計。長針が20分動いて、この形になります。 |
時刻が出題されるときは、時計がピタッと〇時〇十分で止まっています。
時間が出題されるときは、長針が動いて、止まります。動き始めと動き終わりが見えるようになっています。
見ているだけで、楽しくなります。
この『さくらmathはじめます!』1巻2巻は、この春にEduMallに登録されました。EduMallを使っている学校の先生、午後5時を過ぎましたら、『さくらmathはじめます!』をご覧になってください。新学社のアプリのグループの中に入っています。
『さくらmathはじめます!』は、さくら社ネットショップでも販売されています。
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下の3冊の本には、楽しい算数の授業アイディアがたくさん載っています。
是非、ご覧ください。
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