【横山験也のちょっと一休み】№.3776
3年生のわり算の話を一つ。
3年生で初めて学ぶわり算。そのスタートは、かけ算九九の裏返しになっているわり算です。
ですので、九九とわり算が結びついている話を子どもたちにしてあげると、「はは~ん」となってくれやすいです。
どういう話かというと、これはとても簡単な話です。
まず、3×4=12と唱えつつ、「3 4 12」と黒板に書きます。
書き終わったら、「これを逆から読むと、12÷4=3となります」というだけのことです。
「5 3 15」なら、左から読むと「5×3=15」。
右から読むと、「15÷3=5」。
かけ算とわり算は「行ったり、来たり」の関係、つまり裏返しの関係なんだということが、何とは無くわかってくれます。
こういう説明は、理屈を通して論理的に説明する形とは、少し離れた存在です。
なんだかちょっと変な気もしますが、何となくわかる。そういった感覚的な説明に近いものがあります。
学習で大事なことは、こういった感覚的にわかる何かを取り込んでいくことです。
この話を、土曜日のSG会でしました。
あまりに簡単な話なので、みんなが、そんなことは知っているよという雰囲気になるだろうと思っていたのですが、これがそうでもなく、話しつつ皆さんのリアクションに私が驚いてしまいました。
こんなことなら、算数の本に書いておけばよかったと思った次第です。
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「行ったり来たりのかけ算わり算」の話は載っていませんが、算数の面白いアイディアが満載されているのが下の3冊です。ぜひ、お読みなってみてください。
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