【横山験也のちょっと一休み】№.3796
歴史年表をみると、思い出すのが語呂合わせ。
「大化の改新、虫五匹」
「鳴くよ鶯、平安京」
「いい国作ろう、鎌倉幕府」
「行く人二人、大正元年」
懐かしい思いもありますし、愉快な思いもあります。
似たような語呂合わせで、痛快と思ったのが、映画「マルサの女」の1シーン。貴重な資料の入っている部屋のドアにロックがあり、その番号が「マルサ、こわいよ(03、5814)」で、私には強烈な面白さがありました。
こんなことに通じる、ちょっとした算数ユーモアがあります。
予防接種が行われる日に、黒板にかけ算の筆算を一つ板書します。
1329×6と。
予防接種の話をし終わってから、「先生から最後に言いたいことは、これです」とこの筆算を見せます。
分かった人は、絶対に口にしてはいけません。
などと、注文を付けると、筆算を始める子が出てきます。答えを出したからと言って、どういう意味かは分かりません。よくよく知恵の回る子がいると、「分かった!」と声が上がります。
「さっちゃんは、大丈夫?」と聞くと「大丈夫です」と答えてくれます。
周囲の子には何の話なのか分からないのですが、そこが妙に面白い空気を作ってくれます。
こういう話をすると、思い出すのは法則化運動が始まったころのことです。
京浜教育サークルに石黒というダンディな先輩の先生がいて、講師として話をしてくれました。
その話の一つに、4月の新学期に自己紹介をするとき、「私の名前は」と言いつつ、黒板に1496(いしぐろ)と書くとのことでした。
また、子ども達に何か用事を任せるとき、その用事を板書した後に4649(よろしく)と書くとのことでした。
面白い先生がいるものだと、話に聞き入っていました。
それを算数でちょっと脚色したのが、先ほどの予防接種日のかけ算です。
さてさて、先生が最後に言いたかったことは何だったのでしょう。
1329×6=7974です。「泣くなよ」ということです。
もちろん、こんなことをしなくても誰も泣きはしません。「泣きません」という子もいれば、「泣くわけないじゃん」といういう子も出てきます。どっちにしろ、心が強がる方向に向かいます。こういう強気に心が向かっているときに、「心が強いねぇ」などと一言言っておくのもいいものです。
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下は、算数の授業のアイディアを満載した、ちょっと面白い本です。
是非、お読みいただけたらと願っています。
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