【横山験也のちょっと一休み】№.3708

今月の「ジョナサンの会」は7名もの参加で、過去最高を記録しました。
レポートは進化教育学に関するものが多かったのですが、山本先生がちょこっとスキルで書いてきてくれました。スキルのなので具体的にこういう指導をするといいよ!と言う内容です。具体的な実践でしたので、私の頭もあれこれ昔を思い出して、元気になりました。

その中に、国語の漢字のスキルもありました。
「読み」「指書き」「空書き」「なぞり書き」「写し書き」という5つステップがあり、その中の「空書き」をしっかり行うことが大事と記されています。

面白かったのは、山本先生がその「空書き」を、子ども同士でクイズにして出題し合うというスタイルを作っていることです。
ペアになり、相手に言われた漢字を空書きします。出題者と解答者に分かれ、空書きでプレイします。
こういうスタイルは、その昔、算数教育の大家、遠山啓も推奨していました。

私が、ふっと思い出したのは、「背中書き」です。
子どもの頃の教室レクで、背中に文字を書いて進める伝言ゲームがありました。
あれを習ったばかりの新出漢字でやってくれる先生がいたのです。私の大好きだった6年生の担任、小牧達郎先生です。

小牧先生が黒板に一つ漢字を書き、それを一番後ろの人が目の前の子の背中に書きます。
筆順が合っていれば「合ってます!」といいます。
違っていたら、「違います!」と言います。
それで、次の人が目の前の人の背中に漢字を書きます。

順位を競うことは無く、ただ書くだけです。
先生としては、みんなが仲良くなるようにというような思いもあったのだと思いますが、私は、授業中に伝言ゲームができることがたまらなく面白く、またやってほしいなぁと思っていました。

伝言ゲームの難点は、一番前の子が友達の背中に書けないということです。
小牧先生がどう対応していたかは、まったく思い出せません。たぶん、先頭の子が最初に一番後ろの子の背中に漢字を書いたのではないかと思います。

下の3冊には、算数の楽しいアイディア教材がたくさん載っています。