【横山験也のちょっと一休み】№.3628

先日のSG会の懇親会。皆さんがほんのりいい気分になったころ、一言スピーチが始まりました。
近況などが多いのですが、中学校の校長である小川先生は違いました。面白い理科の問題を出題したのです。

Q1.飽和食塩水に砂糖を入れたら、砂糖は溶けるか。

この問に挙手で答えてもらったのですが、皆さんはっきりせず、手の挙がりが中途半端でした。これは溶けるに決まっている問題なのですが、雰囲気的にはかなりの難問となっていました。
小川校長から「溶けます」と答を知らされ、皆さんがそういうものかとなるほど顔になっている所に、続けて、第2問が出題されました。

Q2.今度は逆に飽和砂糖水に食塩を入れたら、食塩は溶けるか。

これには皆さんポカン状態。正解を知らなくても、Q1から考えれば、溶けないとなるのですが、考える脳はお酒が入ると活動しにくくなることがよくわかりました。
小川校長は「これは溶けません」と正解が伝え、ここに物理の大切な原理があるので、その話を生徒にするとのことでした。この流れ、さすがです。クイズで楽しませて、大事な原理を後からしっかりと話す形です。溶けるということの原理が頭にすとんと入りますね。

普通は原理の話を聞いたところで、チャンチャンとなります。
ですが、この話を聞いていた私の頭の中は、算数モードが広がっていました。
ここから小学校の算数「異分母分数のたし算」の話をするのも楽しいだろうなと。下の計算が正解になるという話です。
これは次回のSG会のレポートに書こうかと思っています。

下の本には、このような奇妙なたし算は載っていませんが、おもしろい算数がたくさん載っています。