【横山験也のちょっと一休み】№.3768

SG会でプールの話題がでました。
「プールはやめよう」という意見から始まりました。

私もやめた方がいいと思っているので、大きく2つの話をしました。

1、プールを止めるための考え方
2、やめた場合の代案

1の話をしようと思った時、プール存続側の人から非常に優れた意見が出ました。

「着衣水泳だけはやった方がいい」

私と立ち位置が反対にいる人の意見ですが、この発言は実に優れていると、しばし感服しました。

この意見には、「プールを続けよう」という言葉はなく、水泳に関する大切さも示していません。
ですので、非常に軽視されやすい言葉と感じ取れます。

しかし、この言葉は、続けようと何回も唱えることより、水泳の大切さを詳しく話すことより、優れた力を持っています。

「着衣水泳だけはやった方がいい」
この言葉は、他は全部やめてもこれだけはやろう、という意見で、たった一つの重要な事柄だけを示しています。そこには、命に係わる指導だけはしよう!という強いメッセージを含んでいます。

私がなるほどと強く思ったのは、それを示すことで、実行するにはプールが必要となり、論理的にプールは必要と言っているという点です。
たった一つの最重要なことを言う。
これが話し合いの場でスパッと出てくる。
才能としか言いようがありません。反対側に立つ人でしたが、見事でした。

1、プールを止めるための考え方

プールはやめようの話題になった時、プールが始まった動機が話されました。溺れるなどの水難への対応とのことです。
ここが出発点だとしたら、ここからプールの必要性が無いことをどう話すかがポイントとなります。
私が話したのは確率の問題として扱うことです。
水難に会う確率です。これは非常に少ないです。生死にかかわりそうな水難を経験したことがある人は、SG会で3人でした。その3人が人生に1回だけです。

非常に低い確率で起こることのために、体育主任が水を管理し、締め忘れたら大金で弁償し、プールサイドでのやけど。熱中症対策。見学者はエアコンのある部屋へなど、先生方が大変な思いをするのは、理にかないません。

2、やめた場合の代案

これは簡単です。
スイミングスクールと交渉して回数券を学校が発効すればいいのです。

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SG会は、こういったHOTな話題も出てきます。明石先生がうまく切り盛りして、程よい所で、次へ進みます。毎度のことですが、明石先生の切り盛りは素晴らしいです!!

この本はその明石要一先生の御著書です。