【横山験也のちょっと一休み】№.3554

明石要一先生主催のSG会が開催されました。
今回は、東京から小川幸男校長の参加がありました。
小川先生は千葉大学時代、あの宇佐美寛先生の授業で「優」をとったという秀才です。

また、SG会には7月から、大学時代、大学院時代を宇佐美先生の研究室で学んだ諸野脇さんも参加しています。
切れ味のいい人が2名も参加していたからか、今回も面白い会になりました。

面白かったレポート3点について、少しだけ書きましょう。

まずは、小川先生の「不登校におけるバンジージャンプモデル」は秀逸です。「人の行動の源泉は、大きく言って二種類ある。」それは、「意識的思考によるもの」と「情動」。これを土台にして論じています。その論じ方として、現実の不登校の構造を分かりやすく示すために、比喩としてバンジージャンプを並べています。ここがすごいです。単純なるがゆえに、現実の複雑な不登校の骨格が見えやすくなっています。さすが小川先生です。
意識と情動。これが極めて大事なポイントなのですが、それをなかなか理解できない人(私も含めたある意味古いタイプの人)がたくさんいることが大きな問題となっています。
小川先生と同様な内容で諸野脇さんのレポートがあり、この先のSG会のレポートが楽しみになりました。

次に、文部科学省の水澤さんのレポートです。冒頭が宇佐美先生との思い出でした。「ユーモア」に関する話で感心度高く読みました。
ちょうど、宇佐美先生が『小学校学級経営』(86年8月号)に書いた「ユーモア」という論文を読んだところだったので、水澤さんの書いてくれた、宇佐美先生の凍り付くようなユーモアが、私にはとても論理的に感じら、その差異に奇妙な面白さを感じました。

3つ目は、石井敦先生のレポート。算数の指導案です。本時の展開を読むと、ありがたいことに、DVDブックの『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業 小学2年生1』が使われています。このソフトが子ども達には大人気とのことです。
算数ソフトは不滅と感じ、大きな力を得ました。
石井先生のクラスの子の作品が、来年の千葉県の特別支援のカレンダーに載るとのことです。どんな作品でしょうか。楽しみですね。購入を決めました。