【横山験也のちょっと一休み】№.3754

「第1回進化教育学セミナー」を日曜に開催しました。
はじめに、進化教育学の概要を話し、その後、進化教育学からの学級づくりについて話しました。
後半の学級づくりは、城ケ崎先生のレポートを事例として扱いました。
その時に、説明しつつ紙に図を描きました。
左がその時の図です。でも、実際に書いた図は城ケ崎先生が持って帰りましたので、左は私の記憶で描きなおした図です。

この図を見ても、何が何だか皆さんにはわかりません。でも、私に結構重要な図なので、記録として残しておきたく思い、写真に撮りました。

この図を説明すると、それが「シンプルストーリー」となります。学級づくりを行う大まかな流れです。
このシンプルストーリーを知識として知ると、自分の実践の意識向けどころもかなりよくわかるようになります。
また、人の実践を読んだり、聞いたりしていると、なぜそれがいいのか、ちょっとそこは・・・と思えることが分かるようになります。

ただしかし、シンプルストーリーを聞いただけで、その話に納得できる先生はそんなには存在しないと思います。「そんなようなことは自分もしている」と思われるのが落ちかもしれません。これが、天動説から見た感覚です。話にできた内容と似たような実践をすぐに思い出すからです。同様のことをすでにしたことがあるので、これは大した話ではない、私はすでにできていると思ってしまうのです。
でも、進化教育学という地動説からみると、なぜそうなるのかの原理がわかります。原理が分かるので、力の入れ所も、考える方向も変わってきます。しかし、地動説を知らない人にはそこが伝わりません。

すると、シンプルストーリーだけを話しても、徒労が大きくなることが了解できます。
そこを納得してもらいやすくするために、前段として「概論」が必要になります。
また、それ以上に大切なことは、似たような話を何度も互いにすることです。

そんなことを思いつつ、実に楽しく過ごせました。

今回もさすがだと思った話が聞くことができました。小川氏の言葉です。図の上部にぐるぐると線が描かれていて、その上に四角が書いてあります。この四角に位置する意識の存在の有無が重要であることを話してくれました。
全くその通りなので、後から図に書き加えた次第です。
痛快な仲間と語り合うのは、実に楽しいものがあります。