ケニヤの小学校の壁面に,「CL」という単位が書いてありました。
その字が少々流れているような字だったので,私はてっきり「CC」だと思ってしまいました。
ところが,その前後をよく見ると,その単位は「CL」であり,「CC」ではありませんでした。

では,「CL」って何なのかというと,これが「センチ リットル」。
日本の小学校では教えない単位なので,私自身が「CL」に見慣れていません。
どうも私の場合,慣れない単位は慣れている単位に置き換えてしまう恐れがあるようです。

「センチ リットル」は,リットルの百分の一ですから,リットルますの中にちょっと水を入れたぐらいの嵩とわかります。
ですが,読み替えてしまった「CC」は,いったい何のことなのか,全くわかりません。
読み方も「シーシー」で,推測できません。
この頭文字による略し方は,本当にわからないです。

b7922辞書で調べてみたら,「cubic centimetre」と出ています。
キュービックです。
思い出すのは「ルービックキューブ」。
キューブが立方体で,キュービックは「立方体の」です。
ですので,cubic centimetreは,立方体のセンチメートル。
つまり,立方センチメートルなのです。
これが略されて「CC」となっているのです。
元をたどれないこの略し方,どうなんでしょうと思います。
せめて,「キュー・セン」とでも略してくれれば,少しは・・・と思いますが,そうなると,「C」を単独で「キュー」と読ませるのですから,逆に無理が生じます。

頭文字での略し方,書くには良いですが,元をたどるのはつらいですね。

ということで,「CC」は,「cm3」を文字で書いた時の頭文字をとった言葉となります。

ということは,英語圏の子どもたちには,「CC」と「cm3」は,同じ言葉を違う略し方で記したものと,すぐに理解できます。
しかし,日本の子は全く別物と感じつつ学び,覚えます。
このあたりに,言語の違いによる学びの違いが出てきます。
海外を知ることで見えてくるおもしろい世界です。

「視点が変わると,問題が見える」とはよく言ったものです。
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