ちょっと昔の算数ファンなら,たいてい知っている「小数点君」です。
教室の黒板には,丸いマグネットがありますね。プラスチックの裏に磁石のついているアレです。
これに,顔を描きます。
マジックで,簡単に。
「小数点君」と命名します。
もちろん,別の名前でもかまいません。「小数点さん」でも,「小数点カンフー」でも,「小数点忍者」でも,「AKB小数点」でも。お好きにつけてかまいません。
板書で小数を書くときに,「小数点君」に登場してもらいます。
右のように。
子ども達の目は,黒板に釘付けです。
こういう楽しい教具を使うだけでも,算数はグイッと楽しくなります。
昔,「教科書で教える」のか「教科書を教える」のか,という談義が雑誌を賑わしていたことがありますが,そこからあれこれ考えたら,「算数は教科書が教えようとしていることを,わかりやすくする」のが先生の仕事と思うようになりました。
その一つの方法が,「淡泊な算数に命を注ぐ」方法です。別名,「算数の擬人化」と言います。
教科書には「27.5」と,味気のない「.」が登場してきます。それを擬人化して小数点君にするのです。ちょっとしたアイデアであり,工夫です。それがクラスの子ども達を算数好きにしていきます。
私の作っている算数ソフトは,この延長線上に位置しています。だから,どの子も夢中になって手を挙げるのです。どんどん,ご活用ください。