b8313だいぶ前に,作った「線対称」のソフトです。
クラウドにアップする予定だったのですが,大事なところが抜けていることに気づき,アップを止めていました。

何が抜けていたかというと,対称の軸の点P,点Q,点Rの,PQRの字を付け損ねていたのです。
なぜ大事なのかは,すぐにおわかりいただけると思います。
この文字がないと,説明がとってもやりにくくなるからです。

このPQRの文字をソフトに取り付けるのですが,ただのイラストなら,そこにポンと文字をセットすれば終わりとなります。
算数ソフトの場合は,赤い線を先生方がマウスで動かすので,その動きに対応して,PQRの位置も変化しなければなりません。
これが,なかなかやっかいなのです。

なにしろ,マウスをどう動かすは,予測ができません。
予測できない動きを前提に,プログラムを作ります。
そんなことは不可能と感じられますが,これも先人の知恵で,秩然(ちゃん)とできるようになります。
マウスで図形を動かされたら,その動いた位置情報を素早くキャッチし,それをちょっと処理してから,PQRに伝えればいいのです。
頭の使い方が実に面白くなるのがプログラムです。

ところで,さっき,PQRの文字がないと,説明ややりにくくなると書きました。
この「やりにくい」という状態を感じたら,それを子ども達にも体験させてみるのも良い学習になります。
たとえば,図はあるんだけど,UとWとYがもし書いてなかったら,どうやって説明する?
なんて,聞いて見ると,どうなるでしょう。
Uが無いので「Tの反対側」とか言いだし,それが簡略され「反対T]となり,もっと簡単に「はT」となっていたら,「T‘(Tダッシュ)」の発想が出てきます。
こういう発想も面白いですし,文字がないととたんに不便になるので,説明しやすい所に記号を書くことが大切なんだと実感もします。

「習った事項がもし使えなかったら・・」
これをちょっと体験させると,算数で学んだ事項の大切さが大きくふくらみます。