『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』5年生2巻に,「割合と円グラフ・帯グラフ」が入っています。
その中の「11B,円グラフを読みましょう」が右のソフトです。

円グラフを見て,まず,ABCDEがそれぞれ何%なのか答えます。
次に,AとBを合わせると何%になるか答えていきます。

円グラフの周りに,鉛筆が付いています。算数ソフトを使ったことのある先生でしたら,この鉛筆を見ただけで,ドラッグしたくなります。ドラッグに合わせて,きっと,円グラフの半径の傾きが変わるのだろうと感じます。
全く,その通りです。

先生が鉛筆をドラッグしても良いですし,円グラフが大好きになった子にドラッグチャンスを与えることもできます。
2,3人にやってもらったら,次は「円グラフが得意だ!」という気持ちになった子に,ドラッグチャンスを与えるのも良いですよね。
やる気満々になってきます。

そうして,目盛りを正しく読めるようになったら,右上にある「およそ」ボタンを押して,「全体の何分の一になっているか」「AはCの何倍か」など,ざっくりと目測で考える勉強に入ります。

算数の勉強というと,精密な方向へ進むように思えるのですが,意外にも,精密に正しく理解できるようになったら,ざっくりと見ていく方向へ進みます。
上の何分の一か,何倍かというような「目分量」がその一つです。

なんで,こんな学習をするのと不思議に思う先生もいるようですが,これは頭の切れ味を良くする学習なのです。
グラフを見たとき,正確な読み取りが必要な場合もあれば,大筋の把握で良い場合もあります。その時の目的によって,さっと対応できる頭を持っていると,「できる!」ということになります。
両刀遣いという感じです。

また,大雑把に読んでも,正確に読み取る力がないと,中身が空っぽの読みとなります。
正確に読める力を押さえて,「この場はざっくりと」と場に応じて読む人は,中身がしっかりしている人となります。

正確さと大枠。この両方をしっかり学べる単元です。ソフトも使って楽しくしっかりと学んで欲しいです。