友達の藤本浩行先生が新しく本を出しました。『信頼を勝ち取る「保護者対応」』(明治図書)です。

「はじめに」に,この本が誕生する秘話が記されています。

昨年,藤本先生がさくら社から出した『新任教師 はじめの一歩』を明治図書の編集の方が読まれ,それがきっかけとなって,この新刊が出ることになりました。

どんどん読み進めていったら,途中のコラムに私の本が紹介されていました。
「実践! 家庭訪問のマナー」というコラム欄です。

「相手と同じ目線で聞く」
「その場にいなくても,大きな声で御挨拶する」
この2つの話しが載っていて,その最後に次のように記されています。

何よりも,気をつけたいのものが姿勢です。横山験也著『行儀作法の教科書』(岩波ジュニア新書)は,役に立ちます。

友達の先生の本に,自分の本が紹介されました。嬉しいですね。

この本には,信頼を勝ち取る10の原則が載っています。
それに続いて,事例が76も載っています。
事例は「子どもとの関わり」「学校生活の約束」から始まり,「授業参観」「保護者会」など行事的な項目,さらに「けんか・怪我」「不登校」「お金に絡む問題」などに分類されて出ています。
お金関係の所は,ちょっとおかしくなると大変なことになりやすいので,特に,読んでおいた方が良いです。かなり重要なことが書いてあります。

私が一番関心を高めたのは,この本の106ページです。

不登校になりつつあるお子さんの保護者から,校長先生が話しを聞いてくれたところです。
「宿題が多い」「先生がすぐに怒る」「授業がわからない」

この3つが原因と聞き出してくれた校長先生はさすがです。
さて,そこからどう対応をしたらよいかです。

宿題が関わる時間,怒りが関わる時間に比べて,授業は長いです。
この長時間関わる授業を分かりやすくすること,できれば,面白くて休んでいられないような授業を連日することができれば,何とかなるのが人の世です。

手っ取り早いのは,算数ソフトを毎時間,5分10分でも使うことです。ノリノリで授業をすれば,毎日,朝の1時間目か2時間目が楽しみの時間になります。寝坊をしているわけにはいきません。
そんなことを思いつつ,最後まで楽しく読みました。