佐賀への道中,デカルトの『方法序説』を旅の友として鞄に入れました。
  でも,早朝からの出立と,慣れない活動で疲れてしまい,帰りにちょっと読むのが精一杯でした。
  
  この本は「我思う故に我あり」の一説が有名です。その箇所を読む時は,やっぱり歴史上の言葉を見るわけですから,ある種の感慨があります。
  また,デカルトの視点には強い自信が裏打ちをしていると感じられてきて,それが,自分の進む方向などへ強く働きかけてくれます。

  人体の説明に,自動機械という言葉をあてがっているのですが,その部分が,自分には違った世界へ誘う窓になっています。
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  自動機械への関心のない大多数の人には,自動機械の未来は奇異に映るであろうが,自動機械に関わっている人には,その未来が現実になりうる手の届くところに来ていると感じられる。
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  こういった自分の読みの世界に浸れるので,歴史上の偉人の本は良いなと思います。
 
  何かしら,自分が開拓していく道を持っている先生には,偉人の本はお薦めです。自分の意志が強くなっていきます。