有田和正先生の『今こそ社会科の力をつける授業を』「有田和正継承セミナー」で一こまお話をしてきました。
古川先生,俵原先生がしっかりと論理的なことや指導のあれこれをお話下さったので,私は,かなり自由にお話しさせていただきました。

参加された先生方に一番伝えたかったのは「材料七分に腕三分」です。
材料にこだわること。
良い材料を事前に仕込んでおくこと。
これこそが,私が有田先生から強く学んだ中身だったからです。

それをお伝えするために,私にとって思い出深い有田実践を2つ話しました。
1,浮き魚・底魚
2,サトウキビ
現役の頃,どちらも現物を教室に持ち込んでの授業しました。
実物を用意するだけで,授業の力はパワフルになります。
でも,この日はセミナーです。
生の魚を用意することはせず,話をしただけのことで終えました。

そうして,最後に,金印の模擬授業を滑り出しだけやりました。
現役の時,金印を用意できなくて実践できませんでした。
それが少しばかり心残りになっていました。
折角の有田先生継承セミナーです。
ここで模擬授業ができたら,最高だろうなと思い,その準備をしてセミナーに臨みました。

大受けでした。
金印を見せたその時は,どよめきが起きました。
有田先生同様,2つの金印を見せ,どっちが本物かとやったのですが,皆さん,すっかり有田ワールドに巻き込まれました。
さすがは,有田先生だと今更ながらに思いました。
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セミナーには若い先生がたくさん参加していました。
これからの教育界を担っていく先生方です。
有田先生の本を読んで,自分なりに個性的に実践してほしいです。
そうして,社会の授業を面白くてしょうがない勉強へと作り上げていって欲しいです。
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本:『今こそ社会科の学力をつける授業を――有田式授業づくりに学ぶ』(有田和正著,教材・授業開発研究所編集,さくら社)
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