【横山験也のちょっと一休み】№.2091

宇佐美寛先生の『教師の文章』刊行記念講演会の懇親会。
同じフロアの別の部屋で開催されました。
参加された皆様と歓談させていただきました。

◆近藤史親先生と◆
愛知の近藤史親先生から算数ソフトが大活躍との話をいただきました。
中学校の特別支援教室でのことですが、算数ソフトを使って授業をすると、ぐいぐい子どもたちが勉強するそうです。

特に際立ったのが、文字式のソフト(6年の「文字を用いた式」に収録)。
なんと、文字式の意味が一発でわかったそうです!!

どういうソフトかというと、右のソフトです。

縦に式がずらっと並んでいます。
この並んだ式をまとめて、一つの式に表す方法がああります。
それを見て学ぶことができます。

紫色の「1つにまとめる」ボタンをクリックします。
すると、あっと驚く現象が起き、「なるほど!」「そういうことか!」と納得してしまう演出がされます。

近藤先生は、そのことを嬉しそうに話してくださいました。
その話を聞きつつ、私も感動をし、とてもいい気分になりました。

◆文字式は思考が一段階アップするところ◆
ところで、この文字式。
ここは算数が一段階をアップするところです。
それまでの式(3+4など)は、内容が固定されています。
「1つの式は1つの内容」といった一対一対応の状態になっています。

文字式(5×X)はXの数だけ式が含まれていることになります。
一対多の状態なのです。
似たような段階アップは、かけ算を習ったときにも起きています。

そういう思考がグイっと高まるところなのですが、その前段で□を使った式を学びます。
これが、虫食い算などと姿が似ているので、一対一思考をなかなか超えにくくなっています。

そんなこともあり、算数ソフトでは、パッと見て理解が進むような演出が実行されるように作られています。

そこを近藤先生が実践的に体験してくださり、私はとても感動をしました。

◆白石勧先生と◆
白石勧先生からは、子供のトラブルでの声かけの話を途中まで伺いました。
白石先生の声かけは実にシンプル。
それを伺っている時、これは慈悲の指導と感じ、非常にいい話だと思いました。
そうして、これから、というときにスピーチの時間になり、その先を伺うことができませんでした。

良い実践をされている先生もいるものだと感心していたら、その白石先生のスピーチが、これまた光っていました。
もしかしたら、声かけの話がそこにつながっているのかなと思いました。
そう思った「そこ」がなんだったのか、今、思い出せません。
ちょっとトホホです。

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